渡部
開発に当たって大事にしたことはどんなことですか?
池田
一番大事なのは、ユーザーのみなさんが便利だと感じていただくことです。ですから、ユーザーのみなさんの声を聞くことに力を入れました。みなさんの声を聞いて改善する、その繰り返しです。改善スピードが驚くほど速いという評価もいただいています。
渡部
現在FXには、店頭取引と取引所取引(くりっく365)の2種類があります。その中で御社はくりっく
365を提供しています。くりっく365は取引所取引という面で非常に信頼性が高いというメリットがある一方、各社とも同じしくみを利用していることから、手数料を他社よりも低くするのは難しいと思います。くりっく365でも最安値水準の手数料を実現したのはどのようなしくみになっているのでしょうか?
池田
個人投資家の株式の売買高は一時年間で400兆円程度ありましたが、現在は200兆円足らずになっています。その一方で当時は300兆円程度だったFXは現在1000兆円にまで増えています。それだけ参加する投資家が増えている中で、店頭取引では、投資家の資産を守るという点でまだ不安な部分があると考えました。さらに店頭取引は、税制面においても損失の相殺や繰越控除ができないなど魅力が半減してしまうところがあります。そこでまずはくりっく365の取扱いを開始しました。
おかげさまで2007年4月のサービス開始以降、くりっく365取扱会社の中で口座数の伸び率はトップを維持しています。シェアも2008年秋から倍々ペースで伸びています。
FXの手数料においても先ほど申し上げた通り、少しでも多くの方に利用していただきたいという考え方から徹底的なコストダウンによって、最安値水準の手数料を実現しました。
渡部
2009年から税務署への支払調書の提出がFX会社に義務付けられることが報じられました。それ以降、くりっく365の口座数が明らかに増えています。これは店頭取引が総合課税で所得が高い人ほど税率が高くなるのに対し、くりっく365は20%の申告分離課税で所得が高い人に有利ということが関係していると思います。そんな中で店頭取引にも参入されるとのことですが。
池田
売買報告書の提出義務をはじめ、今後はお客様の資金を信託保全することが義務付けられる方向になっています。このように規制が厳しくなることは、当社としてもお客様に安心してサービスを提供できる環境が整いつつあることを意味します。
そこで当社でもくりっく365に加え、店頭取引のFXのサービス開始を予定しています。くりっく365は税制面などにメリットがある一方で、「レバレッジが低い」、「スプレッドが開くときがある」、「ツール面などが物足りない」などのデメリットもあります。それらを重視する投資家の方にも十分なサービスができるように、選択肢を増やすことが必要だと考えました。
渡部
最近は、日経225先物が個人投資家にも人気になっています。中でも日経225miniの人気は急上昇しています。御社は日経225miniの手数料でも最安値水準を実現していますが、3月9日からはさらに日経225先物の手数料も最安値水準になりましたね。
池田
現物株式で収益を得ることが難しくなっている中で日経225先物という手段を考えている投資家の方は増えていますね。そういう方々に応えるため手数料を最低水準にしました。最近はパソコンで自動売買を行なうシステムトレードも人気ですが、それをやってみたい人が日経225先物でチャレンジしているという傾向もあるようです。個別銘柄よりも指数に関連するもののほうがシステムトレードに向いているという面があるからでしょう。