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「金融庁は信託保全を義務づけることで投資家の資金を守る方向です。しかし、大証FXの場合は、取引所自体が投資家の資金を保全していますので安心感がありますね」
そもそも「大証FX」に参加する会社は大阪証券取引所の厳しい審査をクリアする必要があります。つまり、「大証FX」を扱っているという時点で、その会社には一定の信頼性があるということ。さらに、万が一取扱会社が破綻した場合でも投資家の資金は大阪証券取引所が保全しているため、安心というわけです。ここまで安全性にこだわった理由を大阪証券取引所の松尾郁也さんはこういいます。「FXに対する投資家のニーズが高いことは確かです。より多くの投資家にFXの良さを知ってもらうにはまず、安全で安心感のある市場であることが大切です」
第一陣としてサービスを開始した業者はすべて証券会社ですが、今後は証券会社以外にも、銀行やFX専業会社などの参入も予想されます。金融庁の規制によって、FXを取り巻く環境も大きく変わる可能性があるため、より信頼性の高い「大証FX」の導入を検討しているところも多いでしょう。「大証FXの大きな特徴のひとつは、オークション方式とマーケットメイカー方式をミックスしたということでしょう。まず複数の業者(マーケットメイカー)が競争して、買値・売値を提示し、投資家に提供します。さらに、オークション方式で個人投資家も価格形成に参加できますから、透明性が高く有利なレートで取引ができる可能性が高くなるでしょう」(河内さん)
オークション方式は同じ取引所取引である「くりっく365」にもない大証FX独自の方法です。簡単にいえば、株式の取引方法とまったく同じ仕組みでFXの取引をするということ。買いたい投資家の注文と売りたい投資家の注文が合致すればそこで売買が成立します。 これまでのFXの取引の相手は主に業者でしたが、大証FXでは投資家同士の注文が成立することもありえます。「これまでFXの投資ツールといえばテクニカルチャートが中心でしたが、板情報を確認できれば格段に情報量が増えます。たとえば、現在提示されている価格の背景にある買いニーズや売りニーズが全部見えてきます。 また、1枚ずつ取引が成立しているのか、100枚単位なのかなどもわかるので、どのくらい活発に取引が行なわれているのかも一目瞭然。これはFXの世界に新しい判断基準が加わる画期的なことですね。板情報を持っているかどうかで、投資家の間で大きな判断の差が出るかもしれません」(河内さん)。
「投資家がFX会社を選ぶ際に手数料やスプレッドをもっとも気にしますが、最終的な利益に対する影響は税制のほうが大きいのです。人によって異なりますが、利益が大きくなれば取引所取引のほうが有利ですから、FX会社選びの際には税制面も考慮したほうがいいですね」(河内さん)
店頭FXの場合は利益が出ると、他の所得と合算される総合課税の扱いになります。収入に応じて税率が決まるため、最大で50%になることもあります。「FXと株とは別々の商品として、へだたりを感じている投資家も多いと聞いています。FXから始めた人は、板という言葉を聞いただけで株を敬遠してしまいます。
そういう人も大証FXで板情報の有益性に気づいていただくことで株への興味も持っていただけるでしょう。
板情報があることでこれまで株しかやっていなかった方も逆にFXへ入りやすくなると思います。投資家にとって、対象とする商品の幅が広がれば、結果として市場の厚みも増すことになります」(松尾さん)