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インタビュー 第5回

外為 >>ALL外為比較サイト運営者  /  ZERO >>FXデイトレーダーZERO さん

外為 :
次に今話題の金融庁のレバレッジ規制ですが、ついに8月1日から公布されました。お考えをお聞かせ下さい。
ZERO :
レバレッジ規制、これは、もうホントに関係者がいろいろと意見を言ってますね。
私に限ればそんなに影響ないんですよ、現金持ってますし。口座に資金が入っていれば何十ロットくらいでは影響は無いですよ。 ポジションにはレバレッジかけるけど、実行のレバレッジは20倍ぐらいです。 大体みんな20倍ぐらいでやっているはずですよ、めいっぱい買えるだけ買うって人は少数派じゃないですか?
ただこれは、貯蓄から投資、規制緩和に逆行していますね。投資は自己責任が原則ですから。カラ売り規制もそうですがここにきて急に監督官庁による規制、規制、規制!という方向じゃないですか。しかもパブリックコメントを集める前に規制内容が99%決まっていますし。
おそらく、顧客だかFX以外の金融商品取扱業者か分かりませんが、とにかくクレームが上がってきたので何とかするというスタンスなんでしょう。 そういったクレームが来て見てみると、「どうも一部の、とんでもない投資家と、とんでもないFX業者が、何か2者間で(相対取引)で取引をやってる。 これらを放っておくと、役所も何言われるか分かりませんので、対応しましょうか」っていうスタンスしか感じません。
もちろんお役所ですからそういう仕事も大事なのですが投資家保護の根拠が・・・。
つまり投資家保護するために「25倍に2年後はします、50倍に1年後はします」っていう数理的理由や根拠がないんですよね。
この数字の根拠がまずないんですよ
「じゃあ今、200倍や400倍で放置しているのはどういった理由なのか?何でなの?」って言う現状分析も全く出てこない。
そもそも為替は変動率が低いからレバレッジが元々高いということが、きちんと議論されたのか良く分かりません。
現状分析をせずに、類似のCFDとか見て、「CFDって大体20倍とかそのぐらいですよね、じゃあレバレッジって20倍ぐらいなんじゃないの?」みたいな感覚だと思うんですよ。
外国為替を知らない人が決めてしまっている感じなんですね。元々為替、例えばドル/円なんてあまり動かないから変動率は低い、だからレバレッジが高いわけじゃないですか。 別にそんなギャンブルやらせようと思って業者が高レバレッジを押し付けてる訳じゃない、あくまで投資家の選択肢の一つです。 もちろんその「少額資金でできるよ!」みたいなのが先走っちゃったところが無くも無いですけど。。
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2005年出版のある著籍を読むと、やっぱり為替相場っていうのはお互いの国の通貨ペアなんで、そんなに急激な変動はないなと。 もしノーレバレッジでドル/円でやったら、一日で数百円〜数千円の取引になっちゃう。 だから流動性確保と、元々変動率が低いんで、他の金融商品よりレバレッジを高くしてるっていうことが書いてありました。
世界的に見てもFXのレバレッジは100倍はあるわけです。日本より金融機関、金融工学、金融商品の歴史、ノウハウがある世界の基準が100倍前後ですけど、わが国はこれこれこういった数理的根拠で25倍にしましたって理由を説明すべきでしょう。
まあ言えば「上限25倍っていうのはちょっとどこから出てきたの?」って感じです。
外為 :
個人的には投資家以外からの要望、もっと言えば陳述等もあったのかなと思います。
一つは規制、公布が余りにも急だったこと、もう一つは株式相場の低迷です。基本的に政府、また金融庁からしたら、為替相場より株式市場が上昇基調のほうが何かと良いわけですね、内閣支持率や監督官庁の業務としては。
「どうも株式市場に投資資金が流れてこないな、どうやら為替市場に流れているようだ。」
 ↓
「FX??それなんだ?」
 ↓
「手数料は無料で主婦でも気軽に出来るらしい。」
 ↓
「わが国で投資といえば株式や投資信託を買うはずなのに、みんな為替市場に資金が回って株式市場に流れてこない。」
 ↓
「天下り先の地銀や証券会社に聞いても全く投資信託が売れていないらしい。これはマズイな、何とかしよう」
って感じです。もちろん個人的な妄想ですが。
ZERO :
いや、全くそのとおりですよ。投資家みんなそう思っているでしょう。それは絶対にあります。間違いありません。
お役所の人達も、外国為替市場やFXの知識とか全くないですけど、決定はしなくてはなりませんので、相談役っていうか顧問みたいなのがいるんですよ。 さすがに政策決定するんで、そんなに何の知識もなく決定しているはずはないんですよ。 そうすると、内部か外部か分かりませんが、そういった相談役がいて、日本のマーケット全体を俯瞰すると、「このままじゃ株式市場がヤバイ」っていうのが間違いなくあるんですよ。 だからFXを少し押さえて、ここは株を少し上げようと。 だってFXがガンガン上がって売買代金が増えることで企業が儲かるってことがあまりないですから。 でもやはり株が下落すると、個人も企業も説明するまでもなく現状のとおりそりゃ大変になります。
ホントに笑えないですから、国家としては株式市場のほうが当然対応すべき中心であるのは当たり前です。
外為 :
その通りですよね。だから国として金融庁としてもっと言えば与党としても、株が下がるのは投資信託や年金需給者が文句言ってきますし、企業はどんどん減損処理。何もいいことないんですよね・・・・。
でも株が上がれば企業もそうですし個人もハッピーです。
国民から見て、よく経済対策やってくれるっていう実績になります。
ZERO :
そうです。だからFXイジメであるのは間違いないですよ。 実際FX流行っちゃってメディアでも取り上げて、億万長者もいっぱい生まれて、株なんかやってられない。下がってるのに買いしかできないのに、さらに暴落!。こんなの誰がやるんだって感じになっちゃってるのも事実ですね。そこでFX縮小させれば資金が帰ってきますよって言われたら、実際そうなのか分かりませんが、まあ可能性は高いですね。そういった視点では結構上手くいったかも。
だって「25倍になったら証拠金率が上がるので、追加入金しないといけません。出来なければ強制的にポジションをクローズします」ってことでしょう。そんなメールが来て強制決済されたら一気に巻き戻し円買いになっちゃうんで、2年もの長期準備期間を設定したのでしょうね。やっぱりこんな意味不明な法改正が理由で円高(ドル安)になったら、ワシントンから官邸にホットラインがかかってくるでしょう
外為 :
比較サイトも当然バリエーションがあったほうがいいので、極端に言えばレバレッジ1000倍の業者もあれば、1倍もあるといいですね。 多様性が一番大事なんです。 規制でビシッとタイトに決めると、会社毎の特色が消えて比較しようが無い、単なる会社紹介サイトになるので。
ZERO :
怖いのは、それだとメジャー会社が残るだけになっちゃうので、結局もう、大きいところが3、4つあったらもう要らないんじゃないかって業界縮小ムードですね。
特色がないわけですから大きい所しか必要ない、新規参入者も勝ち目ないので誰も参入してこない。 今はサービスが多種多様で、業者も120社ぐらいある。去年辺りはスプレッド戦国時代だったですね。
このレバレッジと、あと信託保全とで競い合っていますが そういった段階では無くなるでしょう。
まあ監督するのが大変だっていうのもあるんじゃないですかね。だから外国為替市場の縮小、FX業界の縮小、もっと進めばFX業者の廃業を悲観的には見てない気がするんですよね。
取材日時 2009年7月
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