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専門誌「FX攻略.com」への寄稿コラム


米大統領選と外国為替市場への影響について

こんにちは。梅雨の季節ですね。しかしこの梅雨が終われば夏!夏休み!!
そして秋以降はついにアメリカの大統領選です。

大統領選の年はダウや米ドルが上昇基調の傾向!と聞いたこともありますが、過去20年ほどを少しリサーチしたところ年比ではさほど大きな相関性はありませんでした。むしろリーマン・ブラザーズ破綻の2008年や、ITバブル頂点の2000年(前後)など、大統領選より(当たり前ですが)自国また世界経済全体の事件が要因で相場は上げ下げした場合が多かったように感じます。

今回は米大統領選とマーケット、特に外国為替市場との関係を見ていきたいと思います。

世界が注目する米国大統領選の仕組みとスケジュール

オバマ大統領は第44代で米国初の黒人大統領です。2009年就任、今年2016年で2期8年の任期を務め上げる予定です。
就任直後は「Change!」で世界のムードを盛り上げましたが、2期目は共和党とのねじれや、中東ロシアとの関係など外交政策にやや苦しんだかもしれません。
米国大統領の任期は(フランクリン)ルーズベルト以前は規定がありませんでしたが、トルーマン以降合衆国憲法により3期目就任は許されておりませんので必ず新大統領となります。
現在、共和党はドナルド・トランプ氏が事実上党の指名獲得、民主党はバーニー・サンダース氏がこの期に及んでも敗北を認めない為、代議員数ではヒラリー・クリントン氏が圧倒的優位と見えるものの、指名獲得には至っておりません。(2016年5月末現在)

今後のスケジュールや選挙詳細はネット検索すると出てきますが、
1 民主・共和各党の候補者を一人に絞る予備選挙(~6月)
2 党員集会で全国党大会に出席させる代議員を選出(7月~8月)
3 大統領選挙人を選ぶための一般選挙の投票(11月)
4 同選挙人による大統領候補への投票(12月)
と進んでいきます。(*とはいえ、11月の時点でどの州のどの選挙人がどの大統領に投票するか白日の下にさらされていますので、事実上11月一般選挙で大統領が決まります)

異例の2016年大統領選

今回の大統領選は異例尽くしです。まずトランプ氏に至るまでの共和党内の混乱は言わずもがなでしょう。トランプ氏本人の資質にも大きな懸念が抱かれています。
詳細は触れませんが数々の暴言が報道され、また政策面も財政や法的な側面を無視した言動が目立ちます。
それでもトランプ氏は一代で巨万の富を築いたアメリカンドリームの体現者で、有能なビジネスマンであることは間違いありません。暴言も計算しつくされたもので、今後は現実路線に舵を切る可能性も高いでしょう。

一方の民主党もヒラリー・クリントン氏も国務長官時代の私用メールアドレス問題を抱え、また党全体としてもネバダ州の州党大会でサンダース氏支持者が大会で暴力行為に及ぶなど、候補者を一本化させられない弊害も出てきています。
クリントン(・ブッシュ・ケネディ)家で米国大統領が「巡回」している感もあり、鬱積した米国民が欲しているニューリーダーとしてはやや飽和感もあります。

予想される外国為替市場の動き

さて相場への影響ですが正直なところ、現時点では不透明です。
まず冒頭の通り過去は大統領選とマーケットには直接的に大きく相場を動かす要因は無いものと思われます。
特に外国為替市場は相手国のある通貨ペアの形を取っていますし、相手国の事情もあります。理論上為替レートは購買力平価に収斂(しゅうれん)するとも言われており、やはり為替レートはあくまで交換当事国同士の経済環境が主たる要因でしょう。

しかしながらその経済環境を決める公約や政策方針は無視できません。
1985年の「プラザ合意」では、ドル円レートは1ドル235円から約20円下落し、1年後にはドルの価値はほぼ半減の150円台で取引されるようになりました。
1993年に誕生したクリントン政権(第一期)では日米貿易摩擦への対策としてドル安円高を容認、1ドル=79円台まで円高が進行しました。

しかしながらこの政策を今回は何とも考えようがありません。公約や政策方針がよく分からないので、現状相場に与える動きは正直よく分からないのが現実ではないでしょうか?(笑)

共和党サイドは公約が出ておりません(実現性小さいことを発言してしまっている)し、民主党サイドはある程度の実現性が感じられる公約は出てきていますが、そもそも現オバマ民主党政権の公約の延長ですので相場を動かすような特色はありません。 ここまでは、過去の伝統的党政策と違い、例えば共和党候補が富裕層への増税を発表したり、自由貿易の象徴のようなTPPに反対したり。民主党候補が自党オバマ氏のTPPに部分的にせよ反対したり、オバマケアの財源について態度を明確にしないなど骨子も入り乱れており異例尽くし、相場への影響は予想が困難です。

いずれにせよ秋に向け方向性は見えてくると思います。「相場は放れにつけ」のとおり材料の薄い中不確かな予想はせず、マーケット参加者の今後の大勢についていくのが個人投資家としては良さそうです。 大統領選のニュースからは目が離せない状態は続きそうです!

2016年6月21日 誌面掲載分


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「FX攻略.com」への寄稿コラム

本寄稿コラムは、株式会社Waplusが発行する月刊誌「FX攻略.com」へSBIホールディングスが運営するFX情報比較サイト「ALL外為比較」が独断と偏見に満ちた、しかし他では読めないコアなFX情報・独自の視点での寄稿文を、掲載しているものです。

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