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外為マーケットコラム

バーナンキ発言で利上げ見通し後退

ドルは対円で19日の海外市場で1ドル=117円台後半まで買われ、約3カ月ぶりの高値をつけるなど堅調ムードだった。テク二カル要因から118円台を試すのは時間の問題とみられていた。米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が19日、景気減速とコアインフレの低下見通しに言及し、引き続きインフレを警戒しつつも、過去の利上げの将来的な影響について注意を払う必要があるとの見解を示したため、8月8日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見通しが後退し、ドルは下落した。13、14日に開催された日銀金融政策決定会合でゼロ金利が解除されたが、日銀は連続利上げを意図していないため、金利面から円を買うムードにはなっておらず、ドルの下値は堅いとみられる。またシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で大口投機家は引き続き、円売り姿勢を崩しておらず、115円台に接近すると円売り圧力が強まるだろう。

【米経済安定成長ならドルの下値限られる】
6月の米消費者物価指数(総合指数)は前月比0.2%上昇し、6カ月連続の上昇となったが、想定の範囲内だった。また同月の住宅着工件数は前月比-5.3%の185万件(季節調整済み、年率ベース)と、住宅着工の好調とされる200万件を大きく割り込み、過熱感のあった不動産、住宅市場は沈静化した。FRBは10-12月期の実質国内総生産(GDP)を前回見通し3.50%増から3.25〜3.50%増に下方修正した。

株式市場は緩やかな景気減速を見込んでおり、利上げ打ち止め感が強まったことで、株式市場はバーナンキ発言を好感し、大幅高となった。米経済がインフレなき安定成長を続けるとの見方が崩れない間は、ドルの下値は限られそうだ。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年7月20日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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