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外為マーケットコラム

米貿易赤字過去最大でもドルは堅調

 今年の1−6月期の米貿易赤字は前年同期比12.8%増の3,838億5,800万ドルとなり、上半期で過去最大となった。一方、7月の米財政収支は332億ドルの赤字となり、2006年度の会計年度(05年10月〜06年9月)の累計収支は前年同期比20.8%減の2,397億ドルの赤字となった。好調な経済を映し、法人税、個人の所得税の増加が財政赤字縮小につながった。

【米利上げ観測後退】
 1−6月期の米貿易赤字が過去最大となったが、ドルは堅調に推移している。市場の関心は米連邦準備理事会(FRB)が今後どのような金融政策をとるかだ。7月の米小売売上高が前月比+1.4%(季節調整済み)となり、依然として個人消費が好調なものの、同月の米住宅着工場件数が前月比−2.5%となり、金利上昇を背景に自動車とともに大型消費財の購入は鈍化している。米景気に減速感が強まっているうえ、同月の米消費者物価指数は前月比+0.2%(コア指数)にとどまったことで9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利引き上げ観測は後退してきた。一方、日本の国内は4−6月期の国内総生産(GDP)1次速報値は前期比+0.2%にとどまり、年内の追加利上げの可能性は小さくなった。
 ドル・円の現行水準である1ドル=115円台後半は200日移動平均線が通る116.18円と同水準でほぼ中立だ。113円台後半〜116円台後半のレンジ相場だが、116円台後半の抵抗線を突破すると、テク二カル要因からは7月の高値117円台後半を目指すことになろう。ユーロ・ドルが1ユーロ=1.29ドル台の抵抗線を突破し、1.30ドルの節目を試すことができるかもカギを握ろう。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年8月17日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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