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外為マーケットコラム

ユーロが買い人気集める

 ドル・円は依然として1ドル=113円台後半〜117円台後半のレンジ相場から抜け出せず、2カ月以上、もみあい相場が続いている。一方、ユーロ・ドルは21日の二ューヨーク外為市場で1ユーロ=1.2940ドルまで上昇したが、6月3日に同市場でつけた高値1.2963ドルを抜けず、はっきりした方向性はまだ出ていない。18日に米商品先物取引委員会(CFTC)から発表された15日現在の建玉明細によると、シカゴマーカンタイル取引所(CME)で大口投機家は日本円を63,196枚売り越しているのに対し、ユーロを90,204枚、英ポンドは63,196枚買い越している。各国の金融政策に対する見通しによって通貨ごとのポジションに違いが見られる。7月のユーロ圏消費者物価指数は前年比+2.4%となり、インフレ懸念が強い。しかし22日に発表された8月の独景気期待指数が−5.6ポイントとなり、前月の+15.1ポイントから急低下した。2001年6月以来の水準へ落ち込んだことで、今後の欧州中央銀行(ECB)による金融政策に対する不透明感が広がっており、今後の欧州経済統計の発表を見極める必要がある。

【欧州経済統計次第ではユーロ修正安も】
 欧州通貨が投機家の人気を集めていることもあり、ユーロ・円は今月22日の東京外為市場で1ユーロ=149.69円まで上昇し、ユーロ発足以来の最高値をつけた。欧州系の証券会社からはユーロ・円の高値目標は1ユーロ=152円との予想が出ていたが、その目標水準まで上昇してきた。この水準から一段高となるにはECBの追加利上げ以外の材料が必要との声がある。欧州景気の減速を示す経済指標の発表があれば、利上げ見送りとの見方からユーロは修正安局面を迎えることになろう。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年8月24日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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