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外為マーケットコラム

ユーロ・円上昇もドル・円方向性出ず

ユーロ・円はユーロ発足以来初の1ユーロ=150円台に上昇したが、ユーロは対ドルではもちあい商状となっている。裏返して言えばドルは堅調と言えるが、ドル・円は過去2週間でレンジはさらに狭くなり、1ドル=115円台前半から117円台半ばで取引され、依然として方向性が出てこない。

8月29日に発表された同月8日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、インフレ低下見通しが示されたことから、米利上げ打ち止めの思惑が広がったことがドルの売り材料となった。一方、7月の国内消費者物価指数は前年同月比+0.2%(新基準)となり、大方の事前予想(+0.5%)を下回ったことから、日銀が年内に再利上げする可能性は低いとの見方も多い。また欧州中央銀行(ECB)は同月30日の理事会で政策金利を据え置いた。そのため、金利面からはドル、円、ユーロとも決め手を欠いている。

【トレンドが出るのは9月5日以降】
 8月25日に米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した同月22日の建玉明細によるとシカゴマーカンタイル取引所(CME)での大口投機家はドル買いに傾いた。日本円は新規売り主導で75,077枚(前回62,274枚)売り越しに拡大し、依然として円売り人気が強い。一方でユーロ、英ポンドは手じまい売りが出て、それぞれ81,470枚(同90,204枚)、56,816枚(同63,196枚)の買い越しに縮小した。

9月1日に8月の米雇用統計の発表があり、この内容次第では動く可能性はある。9月2日から4日まで米国はレーバーデーの3連休となるため、仕掛けが本格化しトレンドが出てくるのは5日以降だろう。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年8月31日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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