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外為マーケットコラム

ドル・円はレンジを上放れ

ドル・円は12日の二ューヨーク市場で1ドル=118.14円まで上昇し、約5カ月ぶりの高値をつけた。ようやくレンジ相場から上放れた格好だ。基調はドル高・円安だが、20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの有無によって流れが変わるかもしれない。また今週末、シンガポールで開かれる7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で過度の円安をけん制する発言が出れば、この夏のもみあい水準での取引がもうしばらく続く可能性がある。

【米利上げ観測再燃ならドル高シナリオ】
7月の米貿易統計で赤字幅が前月比5%増の860億4,000万ドルを記録し、過去最大となり、1−7月期の累計の赤字幅は前年同期比13.7%増の4,530億ドルとなった。年間を通じて過去最大となった05年の7,257億5900万ドルの赤字幅を上回り、06年も過去最大となりそうな勢いだ。ただ米国が抱える膨大な貿易赤字は為替相場のテーマから外れている。

現在の為替相場の最大の関心事は、米国連邦準備理事会(FRB)が20日のFOMCで利上げを再開するかどうかだ。インフレの要因となっていた原油相場が大幅に下落し、8月のFOMCに続き、利上げは見送られる可能性がある。しかし15日に発表される8月の米消費者物価指数のコア指数(変動の激しい食品・エネルギーを除く)が事前予想の前月比+0.2%を上回ればインフレ懸念で利上げ観測が再燃するだろう。投資資金は高金利の通貨に流れやすい。米景気は住宅販売の減速など鈍化の兆しはあるが、まだ全体としては好調を維持しているためドル買いにつながり、118〜120円のレンジにドル高・円安が進むシナリオが描かれるとみる。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年9月14日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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