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外為マーケットコラム

投機家はユーロの買い玉を大量手じまい

 ドル・円は一時1ドル=118円台に上昇したものの、118円台での取引は長く続かず、おおむね116〜118円のレンジ相場を形成し、方向性が出てこない。安倍新政権への期待で円買い意欲が強まることもなく、円の買い戻しの動きは限定的だ。

 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で大口投機家の円の売り越しは、ピーク時よりは減少したとはいえ、9月19日現在、9万枚以上あり、大口投機家の円売り姿勢に大きな変化はない。CMEで大口投機家のユーロの買い越しは、12日現在の75,016枚から19日現在には51,114枚まで減少した。ユーロの買い玉が大量に手じまわれたためだが、1ユーロ=1.2500ドルよりドル高、ユーロ安が進むとユーロ買いの手じまい売りはさらに進み、ドル高ムードが強まりそうだ。

【米企業業績好調なら118〜120円のレンジ試す】
 20日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見送られたが、今後の経済統計、物価を見極めながら、次回FOMCで3回連続利上げ見送るかどうかを決めることになるだろう。8月の米新築住宅販売件数が前月比+4.1%の105万戸(季節調整済み、年率換算)となり、約3年半ぶりの低水準となった7月よりは持ち直した。住宅市場が底入れするかは不透明感が強いが、小売売上高は好調で個人消費全体は堅調だ。ダウ工業株30種平均が史上最高値11,722.98ドル(9月27日現在)に迫る勢いで上昇しており、ドル資産への投資は妙味があると考える投資家は多い。10月に入ると、米企業の第3四半期の企業業績が発表される。好決算となれば、株高とともにドルは堅調に推移し、対円で再度1ドル=118〜120円のレンジを試す場面があるとみる。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年9月28日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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