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外為マーケットコラム

原油安からインフレ懸念後退でドル堅調

 ドル・円は2日の二ューヨーク市場で1ドル=118.38円まで買われ、約半年ぶりの高値をつけた。その後、上げ一服となったが、117円台半ばから118円台前半で取引され、堅調さを保っている。原油価格が大幅に下落して、インフレ懸念が後退し、米経済がインフレなき成長を遂げるとの見方がその背景にある。シカゴマーカンタイル(CME)取引所で一時ほど大口投機家のユーロ買いの勢いがない。今後発表される経済指標にもよるが、11月の米大統領中間選挙を控え、支持率低迷に悩むブッシュ政権だが、ドルはしっかり推移しそうだ。

 前回の本欄でドル・円は1ドル118〜120円を試すとの見解を示したが、その見方に変わりはない。

【ダウ史上最高値更新もPERは17倍】
 ダウ工業株30種平均が史上最高値を更新した。原油相場が下落し、インフレ懸念が後退、個人消費、企業収益にプラスとの期待が株高につながっている。今後の米経済指標次第では10月24日の連邦公開市場委員会(FOMC)でも利上げは見送られるとの見方が増えるだろう。その場合、米株式相場は利食い売りで押し目を形成することはあっても高値圏で堅調な値動きが続きそうだ。

 当面は6日に発表される9月の米雇用統計で非農業者部門の就業者数の伸びが事前予想の前月比12万人増を下回るかどうかが注目される。なお、4日時点でダウ工業株30種平均の株価収益率(PER)は17.4倍、利回りは1.74%。ロンドンFT100種の13.6倍、3.05%、フランクフルトDAX(13.9倍、2.19%)と比較すると、割高である。ただ日経平均株価225の20.10倍(前期基準)、0.99%(同)と比べると、やや割安感はある。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年10月5日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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