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外為マーケットコラム

ドル・円は年初来高値更新、レンジ切り上がる

 ドル・円は1ドル=119円台に上昇し、年初来高値をつけた。昨年12月以来の120円台が目前だ。9月の米雇用統計で非農業部門の就業者数は前月比51,000人の増加にとどまったものの、8月の非農業者部門の就業者数が128,000人から188,000人に上方修正されたことで景気に対しての悲観ムードが後退し、ドルが買われた。ドルは対ユーロでも約3カ月ぶりの高値をつけている。

 週初には北朝鮮の核実験発表を受け、アジア株、通貨売りの流れから円売りが進んだ。しかし欧米の株式市場は、北朝鮮の核実験の報道にもしっかりと推移し、悪影響はさほど受けなかった。11日に9月20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公開され、インフレが予想通りに低下しないリスクがあるとの見解が示されたが、10月に入り原油、ガソリン価格はさらに低下しており、インフレ圧力はさらに弱まっている。

【円売り玉は1カ月間で1.5倍に=CME】
 米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した今月3日現在の建玉明細によると、シカゴマーカンタイル取引所(CME)での大口投機家の円の売り越し幅は、前回発表(9月26日現在)の87,358枚から104,151枚に拡大した。円の売り玉が9月5日から1カ月間で約1.5倍に膨らんでいる。先月27日以降、円安・ドル高が進んでおり、円の売り玉はさらに積み上がっているもよう。テク二カル面では116〜118円のレンジが118〜120円のレンジに切り上がった感があり、近いうちに120円の節目を試すだろう。120円台で値固めができれば、昨年12月の高値121.38円が次のターゲットとなりそうだ。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年10月12日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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