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外為マーケットコラム

ドル・円は1ドル=121.38円を目指す過程に

 ドル・円は10月13日のニューヨーク市場で1ドル=119.88円まで上昇した後、いったん118円台前半に反落した。しかし118円台前半での取引は長く続かず、23日には119円台に反発した。その後、120円の節目が抵抗線となり、118円台半ば〜119円台半ばでのもみ合いとなっている。24、25日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きとなり、「今年に入ってから、米経済成長は鈍化しているが、将来的には揺るやかなペースで拡大していく」との声明が出された。米株式市場ではダウ平均株価30種平均が史上最高値を更新し、ドル資産に対しての信頼度が高くなっている。したがってドル・円は昨年11月につけた高値121.38円を目指す過程にあるとみる。

【インフレなき米経済成長シナリオ崩れればドル売り】
 FOMCでは米金利が据え置きとなり、ドルは対ユーロ、対円で軟化したが、先週の安値を割り込むには至っていない。9月以降の原油相場の下落でインフレ懸念が後退し、インフレなき米経済の成長のシナリオが描かれているが、25日のニューヨーク原油が大幅高となっており、上昇基調となるか注視する必要がある。このシナリオが崩れれば、通貨先物市場でもドル売りが進みそうだ。

 ユーロサイドでは、ドイツの経済成長率が注目される。ドイツの経済成長は、2000年以来の大幅なものとなった今年の2.4%成長見通しから1.5%成長見通しへと鈍化すると予測されている。欧州中央銀行(ECB)は12月の理事会で政策金利を引き上げるとみられるが、来年は今年ほどのペースで金利を引き上げることは困難との見方が広がっている。利上げペース鈍化ならユーロ上昇の足かせとなりそうだ。

 日本サイドの要因としては、日経平均株価が1万7,000円に接近していること、19日に金正日総書記と中国の唐家セン国務委員が会談を実施し、同国が2回目の核実験を強行する可能性が薄れたことでアジア通貨売りのシナリオが後退したことが挙げられる。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年10月26日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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