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外為マーケットコラム

民主党大躍進にもドルの下値限定的

 米中間選挙で野党の民主党が下院を大差で制し、上院も過半数に迫り、大躍進した。しかしドルの下値は限定的だった。ユーロ・ドルは7日の二ューヨーク市場で1ユーロ=1.2818ドルまで上昇し、9月22日以来の高値をつけた。だが8日に中間選挙の大勢が判明すると、ユーロ安・ドル高となった。ドル・円は今月1日につけた117.15円が支持線となり、117円台半ばで下げ止まり、レンジから下放れしていない。中国人民元が対ドルで最高値を更新したが、アジア通貨買いの動きには至っていない。

【米経済指標見極めながらドルとユーロの綱引きへ】
 米株式市場に目を向けるとダウ工業株30種平均株価は史上最高値を更新するなど堅調に推移している。一方、ハイテク中心のナスダック(店頭株)は2000年3月につけた史上最高値の半分の水準で推移し、米株式市場は明暗を分けている。原油価格の低下、ドル高、企業業績の向上を背景にした米株高は世界的な株高につながった。米中間選挙後は、株式市場が修正局面入りし、ここ数カ月続いたドル高、米株高の流れが変わるとの見方もある。今後はクリスマス商戦の動向、経済指標を見極めながら、ドルとユーロの綱引きとなろう。

 9日に9月の米貿易収支、13日には10月の米財政収支の発表がある。9月の米財政収支は560億3,000万ドルの黒字で改善傾向にあるが、貿易収支は8月の貿易赤字が698億6,000万ドルで過去最大となり、年間通じても過去最大ペースで増えている。市場がどのように評価するかに注目したい。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年11月9日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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