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外為マーケットコラム

景気回復で円の人気出ず

 18、19日にオーストラリア・メルボルンで開かれた20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)で人民元の切り上げや円安に対する要請は公式にはなかった。そのため、ドル・円はしっかりとした展開となり、1ドル=118円水準で取引されている。

 21日に米政府が2006年の実質国内総生産(GDP)予想を3.6%(6月時点)から3.1%に2007年については3.3%(同)から2.9%に下方修正したが、方向性を示すほどの材料にはなっていない。ユーロ・ドルが強含んできてはいるものの、ドル・円は116台半ば〜118円台半ばのレンジで三角もちあい商状だ。

【ユーロ・円は発足以来の最高値更新もユーロ・ドルは底堅い】
 ユーロ・ドルが1ユーロ=1.2800ドル台で底堅く推移するなか、ユーロ・円は発足以来の最高値を更新した。現段階で強い方から順位をつけると、(1)ユーロ(2)ドル(3)円の順になる。シカゴマーカンタイル取引所(CME)で14日現在、大口投機家は円を55,012枚売り越す半面、ユーロを60,475枚買い越しており、依然として円に対しては戻り売り方針をとっている。人民元が対ドルで史上最高値を更新しているものの、海外投資家の間で円に買い人気が波及してこない。

 日本は景気が回復し、企業業績が拡大しているが、低金利が円の人気薄の一因になっている。日銀が年内に追加利上げすれば、円が買い戻される可能性はある。ただ米国の景気が緩やかながらも減速傾向をたどっている間は、早急に日銀が利上げをすることは考えにくい。12月は外国人投資家の日本株に対する姿勢と、15日に発表される企業短期経済観測調査(日銀短観)の内容が注目される。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年11月22日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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