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外為マーケットコラム

投資家のドル離れ進む

 投資家のドル離れが顕著だ。米経済統計で景気がスローダウンすることを裏付ける統計が増える一方、欧州中央銀行(ECB)は来年、政策金利を4%前後まで引き上げるとの見方が増えており、ユーロはますます買われやすい環境だ。

 ユーロ・ドルは一時1ユーロ=1.33ドル台半ばに上昇し、1年9カ月ぶりの高値をつけた。ドル・円相場は、ユーロ高・ドル安に追随し、一時1ドル=114円台半ばに下落した。ドル安は対ユーロに主導され進んでいる。今月1日に米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した11月28日現在の建玉明細で円を含む主要6通貨に対する米ドルの売り越し額は、212億ドルで前週の62億ドルから急拡大した。売り越し額は、ほぼ5カ月ぶりの高水準となっているが、12月に入ってからもドル売り姿勢が強まり、売り越し額はさらに増えているとみられる。シカゴマーカンタイル取引所(CME)での大口投機家の円の売り越しも減っており、投機家は円の途転買いを仕掛けてきたことがうかがえる。

 8日に発表される11月の米雇用統計で非農業部門の就業者数の増加が事前予想の前月比10万人増にとどまるか、それ以下の数字となればドル安はさらに進むとみる。円サイドからは、15日発表予定の企業短期経済観測調査(日銀短観)が注目要因。今回の短観の内容を見極め、18−19日の日銀金融政策決定会合で再利上げの実施が決定されるだろう。再利上げ見送りなら、円高・ドル安が進むとしてもユーロ高・ドル安に主導された動きにとどまり、上値は限定的だろう。テクニカル要因から次の下値のメドは7月の安値水準である113円台後半だ。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年12月7日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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