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外為マーケットコラム

ユーロ・円は史上最高値を更新

 ユーロ・円は1ドル=155円台に上昇し、史上最高値を更新した。ユーロは対ドルでも堅調に推移しており、買い人気を維持したまま2006年を終えそうだ。ドル・円は一時1ドル=114円台後半まで下落したが、11月の米雇用統計で非農業者部門の就業者数が前月比13万2,000人増となり、事前予想の11万人増を上回ったことや、日銀による再利上げは年内見送りとの見方から117円台に反発した。116円水準に200日移動平均線が通っており、116円が支持線になるとみる。116円を割り込めば、直近の安値114円台後半の突破を目指すシナリオが描かれそうだ。

 7日の欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利が0.25%引き上げられ3.5%となった。

 約5年ぶりの高金利だが、ECBは来年、金利を2回に分けて4%まで引き上げるとの見方が支配的だ。一方、米連邦準備理事会(FRB)は12日の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準を5.25%に据え置いた。円金利に関しては、日銀は15日発表の短観の内容を見極め、利上げするかどうかを決めるとの見方が多かったが、週明け11日には今回は利上げを見送るとの見方が増え、円売りに安心感が台頭している。

【米景気が減速から横ばいならユーロは修正安局面入り】
 先月末に経済協力開発機構(OECD)が発表した加盟国経済見通しによると、2007年のユーロ圏の経済成長率は2006年の2.6%から2.2%に低下する見込み。2007年の米国経済成長率見通しは3.3%から2.4%との予想。かろうじて米国の成長率は欧州を上回っているが、下落率では米国の方が大きい。今後、米景気が減速から横ばいとなれば、ドルの買い戻し、ユーロの利食い売りが優勢となるだろう。その場合、ユーロ・円はつれ安となり、1ユーロ=149〜153円のレンジに修正安となりそうだ。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2006年12月14日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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