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外為マーケットコラム

円の買い戻しで修正安も

 ドル・円相場は1ドル=121.79円まで上昇し、3年10カ月ぶりの高値をつけた。テクニカル要因からは122円の節目を突破すると、2002年12月につけた125.60円を目指す展開が予想される。円は対ユーロで史上最安値を更新しており、円の弱さが際立っている。中長期的な円の先安観はあるものの、ユーロ・ドルが下げ一服となったこと、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で大口投機家の売り玉が膨らんでいることから、いったん円は買い戻され、修正高を迎えてもおかしくはない。

【CMEで円売り越し幅は過去最大に】
 17、18日の日銀金融政策決定会合で再利上げが見送られ、円売りが加速した。ドル・円は1ドル=119円台後半の抵抗帯を突破すると、約2円ドル安・円高が進んだ。2月20、21日の日銀金融政策決定会合で金利引き上げが引き上げられられるかが注目される。当面の注目要因は26日に発表される昨年12月の消費者物価指数。11月まで前年同月比6カ月連続で上昇しており、インフレ懸念が根強い。11月は前年同月比+0.3%だったが、それ以上の上昇を示すと、利上げ見通しが強まり、円の買い戻し要因となるだろう。

 ドル絡みの材料では、昨年12月の米住宅着工件数が前月比4.5%増の164万2,000件となり、事前予想の156万件を大幅に上回った。好況とは言えないまでも住宅市場は回復基調を維持している。住宅指標以外でも強気の米経済指標の発表が多く、日米の金利差が縮小する兆しは見えない。

 米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した建玉明細によると、16日現在の大口投機家の円の売り越しは13万8,146枚で過去最大となった。売り越し幅は1カ月間で2.5倍近くまで膨らんでおり、売り過剰感は明らかだ。何らかのきっかけで円の買い戻しが起きてもおかしくはない。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2007年1月25日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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