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外為マーケットコラム

G7終了まで119円台後半〜121円台後半でもみ合いか

 ドル・円は一時1ドル=122円台前半に上昇し、4年1カ月ぶりの高値をつけたが、122円台での取引は短命に終わった。欧米サイドから円安を牽制する声が挙がっており、円安は一服している。今月9、10日にドイツで開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が終了するまでは、119円台後半〜121円台後半のレンジを中心としたもみ合いとなることを予想。ただ2日発表の1月の米雇用統計に対する反応を見極める必要がある。

【欧米サイドから円安をけん制】
 1月31日に発表された06年第4四半期・米国内総生産(GDP)は、前期比+3.5%となり、米景気は回復傾向を示している。同日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利は据え置きとなり、インフレ関連経済指標の穏やかな改善が指摘された。米株式市場は米景気の軟着陸(ソフトランディング)を好感し、ダウ平均株価は一時、史上最高値を更新した。これらの材料だけならドル高となってもおかしくはないが、ポールソン米財務長官が「円をかなり注視している」と発言したため円安に対する警戒感が強まり、ドル・円は120.61円まで下落した。先月24日には欧州諸国から円安是正を強く求める可能性があるとの観測が伝わっており、G7が終了するまでは円は売りにくくなるだろう。

 円サイドからは昨年12月の国内鉱工業生産指数が前月比+0.7%となり、3カ月連続で上昇したことが強気材料。昨年12月の消費者物価指数は前年同月比+0.1%となり、7カ月連続で上昇したものの、大方の事前予想の+0.3%を下回った。今月20、21日の日銀金融政策決定会合で大方の事前予想通り金利再引き上げが見送られるかが焦点だ。

 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)での大口投機家の円の売り越しは1月23日現在、16万4,860枚となり、過去最高を2週連続で更新した。円の売り過剰感もあり、G7前に円の買い戻しがさらに進む可能性がある。ドル・円の下値のメドはこれまで抵抗線になっていた119円台後半と考えている。

(オーバルネクスト/森 成俊)

2007年2月1日

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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