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外為マーケットコラム

12月末まではドル高??

【ドルの買い戻し続く】  11月27日以降、アブダビ投資庁による米シティグループへの出資報道や、米財務省によるサブプライムローン利用者支援策、11月の米雇用統計の予想以上の好結果、中東諸国のドルペッグ維持と、ドルに対する過度の悲観論を払拭するような材料が相次ぎ、いままで過度に売り込まれていたドルが買い戻される展開となりました。

 また、ここにきて米国では、11月生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)が、ともに数年ぶりの高い伸び率を示し、インフレ懸念が台頭しています。インフレ懸念から大幅な利下げ観測は後退し、金利差拡大を背景としてドルを売っていた向きのドル売りポジションの巻き戻しもドルを支援しています。

【インフレ指標や米大手銀行の決算発表に注目】
 今週末に発表されるPCEコアデフレータは、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを判断する際に最も重要視しているデータとして知られていることから注意が必要です。また、18日にはゴールドマンサックス、19日にはモルガン・スタンレー、20日にベアスターンズが第4四半期(9-11月)の決算を発表する予定となっており、発表内容を受けてのマーケットの反応にも要注意です。

【ポジション調整の動きに注意】
 年末を控えるなか、米国の機関投資家のレパトリ(外貨投資していたものをドルに戻す)の観測もあります。今週から、クリスマスに向けて商いが薄くなる中で、ポジション調整の動きや仕掛け的な値動きで乱高下する可能性があるため、要注意です。休暇入り相場では、ファンダメンタルズよりもポジション調整が優先されるのです。

【ドル・円の上値目安は115.67円】
 ドル・円は14日、6月22日の高値から8月17日の安値までの38.2%戻しである113.67円近辺まで上昇しました。12月11日現在のCFTC(全米先物取引委員会)建玉明細では3万0903枚の円の買い越しとなっており、今後さらにドルの買い戻しが加速すると、半値戻しである115.67円まで上昇する可能性があります。

【12月末まではドル高?】
 過去の12月相場の値動きを見てみましょう。過去の値動きからは、12月初旬と比較して12月15日前後の方向性が、年末まで続くことがわかります。つまり、15日前後がドル高なら12月末までドル高、ドル安なら12月末までドル安となることがわかります。今年のドル・円は、12月初旬と比べ、12月15日前後でドル高となっていることから、今後、年末までドル高が続く可能性が高そうです。

2007年12月17日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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