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外為マーケットコラム

今年のドル・円レンジは??

 今年の為替市場は、年初から今年の米国景気の減速を先取りするようなドル売りから始まりました。ドル・円は1ドル=110円台を割り込み、大きく水準を切り下げる格好となっています。今週からは、東京市場も通常取引が開始され、今後の各国の経済や金利動向を見極めようとする動きが強まると考えられます。各国の経済指標や株式市場の展開に注意が必要です。

 また、今週は今後の欧州通貨の展開を左右すると思われる欧州中銀(ECB)金融政策発表や英中銀(BOE)政策金利発表もあり、利下げモードに入った英米に対し、いまだ堅調な経済成長が継続し、利上げ観測があるユーロ圏の今後の展開が注目されますね。

【今年のドル・円レンジは?】
 今年のドル・円のレンジを2000年からのドル・円平均変動率が13.80%であることをもとに予想してみましょう。中心レートを12月の日銀短観での大企業・製造業の想定為替レート113.79円と仮定すると、2008年のドル・円のレンジは、105.94-121.64円となります。
 ただ、大統領選挙の年は1984年以降、12%近辺にとどまる傾向があり、これを基準とすると106.79-120.79円となります。

 でも、中心レートをどの水準にするかでレンジは変化しますよね。ただ、輸出企業の想定レートを大幅に下回ると日本経済も悪化し、円買い圧力は限定的になるとみられるため、仮に一時的に下回ったとしても、それが長期的に続くとは考えづらいのです。輸出企業における損益分岐点レートである採算レートも106円台となっていることからも、106円台の水準では円買い圧力は緩和されると思います。

 一方、短期的には、いまだに世界的な信用収縮懸念は続いており、米国経済の減速懸念からドル円相場は下に振れる可能性があります。この場合は2004年2月安値の105.50円や2005年5月安値の104円、2005年1月102円が支持ラインです。この102円が最大の円高水準となるのではないでしょうか。

2008年1月7日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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