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外為マーケットコラム

米金融機関の決算発表を受けての市場の反応は??

 今週注目を集めているのが、米金融機関の2007年第4四半期決算発表です。昨年の第4四半期はサブプライム問題が金融市場や実体経済に波及し始めた時期であり、株式市場も大きく調整する場面を迎えました。住宅市場の一段の悪化や信用収縮による金融機関の混乱で、住宅ローン担保証券や債券担保証券(CDO)の価格下落が続く中、金融機関のサブプライムローン関連の損失状況に注目が集まっています。

 シティグループの決算発表は15日、JPモルガンが17日、メリルリンチが18日の予定です。また、生産者物価指数(PPI)や小売売上高、米消費者物価指数(CPI)、住宅着工件数などの重要な経済指標も目白押しとなっており、今後の相場の方向性を左右する重要な週になりそうです。

【決算内容を受けての市場の反応は?】
 今週は発表を受けての市場の反応を見極めることが重要になると思います。下図はいままでの米金融機関の決算発表を受けてのドル・円相場のチャートです。やはり決算発表後は、下げ圧力が働きやすいようです。

 ただ、現在はゴールドマンサックスをはじめとする米大手金融機関が、軒並み米経済の年内リセッション入りの見通しを発表し、市場に以前より悲観ムードが広がっています。また、決算内容の悪化に対応すべく、米シティグループとメリルリンチがさらなる資本増強に向けて協議入りしたとの報道もあり、決算発表を受けて景気後退をある程度織り込めば、今週は下落相場も一段落となる可能性があると思います。

 昨年11月26日以降のドル・円の上昇は、シティグループが、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国政府のアブダビ投資庁(ADIA)からの出資を受け入れると発表したことがきっかけとなったことが記憶に新しいですね。

 株式市場が反発に転じれば、ドル・円は再び戻り局面となるでしょう。目先の上値目標は11月26日の安値107.21円から12月27日の高値1ドル=114.65円までの半値戻しの110.93円が目安です。

 一方、米国経済の低迷は続くとみられ、米政策金利は9月末までに現行の4.25%から2.5%まで引き下げると予想されています。このことから今後も日米の金利差縮小 からの円高基調は続くことになりそうです。

2008年1月15日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

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