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外為マーケットコラム

米国2001年の連続利下げ局面と今回の利下げ局面の比較

【米国景気への先行き不安強まる】
 先週は、サブプライム問題を受けた住宅不況や金融市場の混乱を背景とした米国景気の先行き懸念が、あらたな段階に入ったことが相場の波乱につながりました。シティグループを始めとする米金融大手は次々と巨額な赤字決算を発表。米ダラス地区連銀総裁が「米経済のソフトランディングを導くのは困難」と述べるなど、ドル安や好調な世界経済の恩恵を受けた輸出の増加によって、米景気が底堅さを保つという見通しが大きく崩れている状況です。

 株式市場では、NYダウは17日に今年最大の下げ幅を記録し、約9ヶ月ぶりの安値をつけています。また日経平均も投げ売りが続き大暴落。一時1万3300円台と2年3カ月ぶりの安値をつけました。そして為替市場では円高・ドル安が加速し、ドル・円が1ドル=105.90円と約2年半ぶりの安値を更新する展開となりました。

【2001年の利下げ時から予想すると・・・】
 今週は29日からのFOMCを控えるなか、各市場で神経質な展開となりそうです。そこで今回は、過去の米連続利下げ局面でのドル・円の動きを見てみましょう。直近で米国が連続利下げを行ったのが、2001年1月〜12月です。このときのドル・円の動きを見ると、利下げ前後では短期的にドル・円は上昇していることがわかります。また、同じような時期に利下げを行っていることが分かります。

 さらに詳しく見てみると、FOMCで利下げが決定した前週では、上昇している場合が多く、仮に下落となった場合はFOMCの週でも下落していることがわかります。よって今週、大きく下落しない限り、来週もドル円は堅調な展開になると予想されます。ただ、2001年の動きからはFOMCの翌週に大きく下落する可能性があるため、短期的な上昇であることは頭に入れておいた方がいいでしょう。

2008年1月21日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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