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外為マーケットコラム

ユーロ圏の利下げ観測が高まる

 今週の注目点は、G7、旧正月明けでの各国の株式市場の動向です。引き続き米国のモノライン(金融保証会社)問題の動向、景気刺激策、米連邦準備制度理事会(FRB)理事の金融政策に関する見解に注意が必要です。ただ、今後は米国より他の地域に注目が集まる可能性があります。特にユーロ圏や英国などの欧州の経済動向です。

 5日に発表された1月のユーロ圏景気指数(PMI)は4年半ぶりの低水準に落ち込み、ドイツなど一部の地域では、景気後退の節目となる50を下回る結果となりました。7日に発表された欧州中銀(ECB)による政策金利は据え置きとなりましたが、その後の声明では「ユーロ圏の成長リスクは下向き」とするなど、現在はユーロ圏の景気減速懸念が広がっています。また、今週から欧州金融機関の決算発表が本格化し、ユーロ圏GDPやECB月例報告、英中銀(BOE)インフレレポートなどの景気判断にとって重要な経済報告があります。

 ではここでユーロ圏の10年債と2年債の利回り差を見てみましょう。この図を見ると、今まで0.2%近辺で推移していたものが、現在0.65%程度と06年の5月以来の水準にまで拡大しています。実はアメリカが利下げに踏み切った局面でも、米10年債と2年債のスプレッドは0.5%近辺でした。今後、欧州系の金融機関の決算発表が本格的に始まり、予想以上の追加損失を計上するようだと、ユーロ圏の景気後退・利下げ観測がより強まることになるかもしれません。

2008年2月12日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

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