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外為マーケットコラム

再び上昇基調にある原油価格とカナダドル

 インフレ動向を判断する指標として知られるCRB商品先物指数が2月15日に387.57と最高値を更新し、1月の米国輸入物価指数が事前の予想を大きく上回るなど現在インフレ懸念が再燃しています。

 原油価格は米国の景気減速懸念を受けて原油需要が減るとの思惑から1月3日に100.09ドルをつけて以降軟調に推移し、1月22日には一時86.11ドルまで下落していました。しかし、2月14日には約1カ月ぶりに95ドル台を回復するなど、再び上昇傾向にあります。その背景にはFRBによる追加利下げや景気刺激策で米経済のリセッション入りが回避されるとの見方やOPECが3月総会で減産を実施するとの思惑があります。米国10年債利回りも上昇しており、将来のインフレリスクが再び懸念され始めています。

 そこで今回は、全世界の原油の埋蔵量の15%を占め、原油の輸出国として有名なカナダドルと原油価格の関係についてみて見ましょう。下図は2000年からの原油価格とカナダドル/ドルの推移です。カナダドルと原油価格は連動性があることが分かりますね。また、相関係数を計算してみると、0.96と強い相関関係があることが分かります。

 また、次の図はカナダドルと原油価格を散布図としてプロットしたものです。中央の線が回帰直線となっています。2月15日時点のカナダドルと原油価格は回帰直線の上方に位置することから、回帰直線上の数値を適正な価格の位置だとすると、現在はカナダドルが割安、もしくは原油が割高であると判断できます。今後も原油価格が高止まりするようなら、カナダドルの魅力が増してくるでしょう。

2008年2月18日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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