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外為マーケットコラム

3月のアノマリー

 3月初週である今週は重要イベントが目白押しとなっています。米経済の後退懸念が高まるなか、ボラティリティーも高まっており、それぞれのイベントで相場は乱高下する可能性があるため警戒が必要です。また、米国以外の国では金融政策決定会合が相次ぎます。ユーロ圏やオセアニアではインフレの加速から追加利上げの可能性があり、米国との景況感や金融政策方針の乖離が鮮明となっています。

 米国では2月の全米供給管理協会(ISM)製造業・非製造景況指数、雇用統計という重要経済指標、そして米地区連銀報告(ベージュブック)の発表があります。いずれも米国経済の現状を判断する上で重要な材料となるため注意が必要です。

【ISM製造業指数の注目点】
 先陣を切って発表されるISM製造業景気指数の注目点は景気判断の分かれ目とされる50の水準を維持できるかどうかです。1月に発表された2003年4月以来の47.7という数字は、市場に大きなショックを与え、ドル・円は1ドル=111円台後半から109円台前半まで急落しました。また、今後は50という数字に加え、ISMが国内総生産(GDP)のプラス成長の分岐点としている42.7という水準にも注意が必要です。この水準まで低下するようだと本格的な景気後退局面に突入したと考えられます。

【雇用統計の注目点】
 週末の雇用統計では、2週連続の雇用の減少となるかが注目されます。雇用統計の先行指標である新規失業保険申請件数は、先週37.3万件まで増加し、過去の景気後退局面で見られる40万人超えが近づいています。今回の雇用統計が悪化すると米連邦準備制度理事会(FRB)は再び緊急利下げをする可能性もあります。現在の債券市場では週末の時点で3月の米公開市場委員会(FOMC)での0.5%の利下げを100%織り込み、0.75%の利下げを72%織り込んでいます。さらに4月のFOMCでは1.75%まで利下げを行うことを織り込みはじめています。今後も米国の利下げは続きそうです。

【3月のアノマリー】
 3月は本邦の機関投資家などによる期末決算に向けたレパトリエーション(外貨建て資産売り・円買い)が活性化するとされ、ドル・円は下落する確率が高いとされています。では実際に過去の3月のドル・円のデータを見てみましょう。これによると1980年以降のドル・円の3月の陽線確率は44%、陰線確率は52%となっています。やや円高傾向はあるようですが、ほぼ変わらないようですね。ただ、陽線となった場合でも、始値から安値までの平均値幅が1.17円、陰線となった場合の始値から安値までの幅は平均5.83円で、最低でも1.83円となっていることから、ドル・円は最低でも102円〜102.60円、さらにこれを超えると陰線の可能性が高く、平均的な値幅か判断すると98円まで下落する可能性がありそうです。ドル・円の下値警戒は怠れないようです。

2008年3月3日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

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