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外為マーケットコラム

イースター後の相場は??

 前週は、各市場で手じまいの動きが見られました。株式市場ではショートカバー(買い戻し)で上昇、商品市場では手じまい売りで下落、為替市場ではドルのショートカバーでドルが反発しました。これは投資家が復活祭(イースター)休暇前にポジションを手じまいする動きに出たほか、米連邦準備制度理事会(FRB)による流動性支援策、米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ、米国金融機関の予想を上回る決算、さらに政府系住宅金融の資本規制緩和が好感され、信用不安や米国経に対する過度の懸念が後退したことが挙げられます。

 そして今週はイースター休暇から戻った投資家がどのような判断をするのかに注目です。米国の大幅利下げや流動性支援策の効果がいつまで続くのか、このままドルや株の反発局面が続くのかということが焦点です。過度の懸念はいったん後退したものの、基本的な状況はいまだ改善されていません。実際、週初はFRBによる流動性支援策も、信用市場が危機に陥っているという懸念を強める格好となり、株安・円高が加速しました。この全市場における手じまいは、ファンド筋による損失を埋めるための手じまいだったという見方もあります。

 ではここで過去のイースター後の相場について見てみましょう。
過去の例からはイースター前後に3月初めあたりからのトレンドが反転することが多いように見えます。また、3月からのトレンドが下向きとなっていた200年、2002年、2004年、2007年は2002年を除いてすべて4月、5月に向けて上昇に転じています。このことから、今後ドル・円が反発局面を迎える可能性があります。

 ただ、注目すべきは、例外となった2002年は現在の状況と同じ、米国景気の減速期・金利引き下げ局面だったことです。2002年3月の米国金利は1.25%で、ここからさらに0.5%の利下げを行い、0.75%まで金利を引き下げています。現在、FF金利先物市場では、4月の0.25%の利下げを織り込んでいます。つまり、この状況は2002年と同様となっているのです。このことから判断すると、ドルが本格的に反騰に向かうのはまだ先で、今後さらに利下げが必要な局面となると、2002年のようにドル・円が再び下落に転じる可能性が高いと言えるでしょう。

2008年3月24日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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