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外為マーケットコラム

ゴールデンウィーク中のドル・円の動きは?

 今週からゴールデンウィークですね。日本ではお休みムードが広がりますが、外国為替市場では重要イベントが目白押しです。なんといっても注目が集まるのは米連邦公開市場委員会(FOMC)と米雇用統計の2大イベントです。また、その他にも、ISM製造業景況指数などの景況感指数やPCEコア指数などのインフレ指数、さらに個人消費動向を把握するために消費者信頼感指数にも注目で、気を抜けない週となりそうです。

【米利下げ打ち止め観測高まる】
 米国では現在、利下げの打ち止め観測が広まっています。いままでの早急で大幅な利下げや大量の資金供給が実施されたこと、さらに予想の範囲内にとどまった米金融機関の損失を背景に、信用収縮懸念が後退し、いままで懸念されていた株安が一服したことから、市場の焦点はインフレ懸念に移っています。今後のさらなる利下げはインフレを加速させる可能性があるとの見方から、米国の金利動向の見通しを反映するFF金利先物市場では、米国は2%までの利下げにとどまり、その後は再び利上げに転じると見ています。

 このことからも、30日に開かれるFOMCでの利下げ幅や今後の金融政策の方針が注目されており、現在の投資家の見方に変化が現れるかを見極めなくてはいけません。

【いまだショートカバーの域を出ず】
 ただ、現在の状況は実体経済の底堅さを示しているものの、依然回復には向かっておらず、株式市場やドルの上昇もショートカバーの域を出ていません。今後、実体経済の改善が見られるようになれば、株式市場の上昇トレンド入りが確認できますが、それまではいつショートカバーを背景とした上昇が息切れし、反転したとしてもおかしくはありません。住宅市場が改善の兆しをいまだに見せていないことも米国経済の先行き不透明感が払拭されたとはいえない所以です。

 しかし、米国では5月に実施される予定だった景気対策の一環である所得税の「戻し税」を、4月28日に前倒しすると発表しました。この対策は、実施から最初の1週間で約770万世帯に、今夏までには1億3千万世帯に所得税を還付する小切手を支給するとしています。減税効果で個人消費や米国景気が回復に向かうのかが今後の注目点となります。米経済が底堅さを保てば、金利の先高観がドルを支援するでしょう。

【ゴールデンウィーク中のドル・円の動きは?】
 ではここでゴールデンウィーク中のドル・円の動きを見てみましょう。下の図は2000年から今年までの4月15日前後からのドル・円の動きです。これをみると、4月後半のドル・円のトレンドはおおむねゴールデンウィーク中も継続していることが分かります。このことから、現在のドル高・円安基調はしばらく続く可能性が高いと思います。

 今年のゴールデンウィークはあまり休みが連続していないのですが、うまく時間を利用して楽しい思い出を作ってくださいね。



2008年4月28日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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