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外為マーケットコラム

再び最高値更新を目指す?ユーロ・ドル

 4月22日に1ユーロ=1.6017ドルと、最高値を更新したユーロ・ドルでしたが、その後はユーロ圏要人による相次ぐユーロ高けん制発言や独4月IFO景況感指数の下振れを受けて急反落し、5月8日には一時3月11日安値1.5283ドルに迫る1.5286ドルまで下落しました。しかし、その後は欧州中銀(ECB)の政策金利据え置きやトリシェECB総裁によるインフレ懸念発言で、ショートカバーのユーロ買いから反発し、さらに予想を上回る独5月IFO景況感指数や原油価格の最高値更新がユーロ相場を押し上げました。

 ユーロ・ドルと原油の相関性が高いことは、4月21日の記事で紹介しましたが、そのときにはユーロは割高な水準になっていると判断しました。そして実際、ユーロ・ドルはその翌日の22日に最高値を付けた後に急反落しています。では今回もユーロ・ドルと原油価格の分析をしてみましょう。太い線は回帰直線、その外側は残差の±1シグマ、±2シグマとなっています。

 この図から判断すると今度はユーロ・ドルが割安となっていることが分かります。そして、先日は国際エネルギー機関(IEA)が、世界の主要400油田の枯渇率を調査した結果、原油供給の長期的見通しを下方修正することを示唆しました。また、米大手金融機関のゴールドマンサックスは、2008年下半期の米原油価格が平均1バレル=141ドルになると予測し、向こう2年間で1バレル=200ドルまで上昇する可能性があるとしています。今後も原油価格の高騰が続けば、ユーロ・ドルも最高値更新を狙う展開となると予想されます。



2008年5月26日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

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