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外為マーケットコラム

金融機関決算発表に注目。特に17日に注目?

 今週は、米金融機関の決算に対する市場の反応が注目が集まります。16日にはリーマン・ブラザーズ、17日にゴールドマン・サックス、20日にモルガン・スタンレーの発表があります。また、景気指数や生産者物価指数、対米証券投資、住宅指標などの重要指標が相次いで発表され、週末の22日には石油輸出国機構(OPEC)の緊急会合も控えています。

【テクニカル的にも変化日の金融機関決算発表】
 今回の決算発表が注目されるのは、4月の主要国財務相・中央銀行総裁会議(G7)会合の声明文に盛り込まれた100日ルール(金融機関に対して100日以内に決算でリスク資産の所有や損失を開示する)期限が7月20日に迫っていることから、今回の6月中間決算で金融機関実状が明らかになるのでは、との見方があるからです。

 損失拡大が懸念されるなか、16日に予定されていたリーマン・ブラザースは財務に関する市場の懸念を静めるため、10日に前倒しで暫定の決算発表を行いました。そして、その予想を上回る赤字額や増資交渉の難航にリーマン株は5年ぶりの安値を付けています。ゴールドマンサックスが多額の損失計上をするとの噂もあり、市場には緊張感が漂っています。

 そしてこの16日、17日、20日はそれぞれ、5月のレンジ102.50-105.50円の下限となった5月12日の安値から基本数値26日目、レンジ上限となった5月2日の高値から基本数値33日目、同じく上限となった5月29日の高値から基本数値26日目となる変化日に相当しているのです。何かが起こるかもしれませんね。

【17日に注目】
 そして特に注目しているのが17日です。17日は転換点になることが多いのです。たとえば2007年8月17日は、サブプライム・ローン危機から信用市場の危機懸念が台頭し、日経平均の下げ幅は874.81円と2000年4月のITバブル崩壊時以来の下げ幅を記録し、円キャリー取引の解消でドル・円は前日の116円台後半レベルから111.58円まで急落しました。また、3月17日は週末のベア・スターンズへの緊急資金供給を受けて日経平均は1万1691円まで暴落、為替は95.73円の安値をつけたのです。

 このことから、もしかすると、6月17日はドル・円が当面の高値をつけるのでは?と思っています。なにも起こらないほうがいいのですが・・。



2008年6月16日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

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