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外為マーケットコラム

要人発言に注意の週

 今週は、主だった米国経済指標が少ないなか、日欧の経済指標が多いことから米国以外の経済動向も材料とされそうです。なかでも英国では10日に政策金利の発表があり、景気の減速感が強まっている一方で、インフレ懸念が高まっている英国の今後の金融政策が注目を集めそうです。予想は据え置きとなっていますが、前週のトリシェ欧州中銀(ECB)総裁の声明のときのように、キング英中銀(BOE)総裁からの発言があった場合には、材料視される可能性があり、注意が必要です。

 また、北海道洞爺湖主要国首脳会議(サミット)では、食糧や原油価格高騰も主要テーマのひとつとされており、何らかの発表がされた場合の原油市場の動向にも注意が必要だと思います。さらにバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長、ポールソン米財務長官の議会証言も予定されていることから、今週は要人の発言を受けた市場の反応に注意しなければならない週となりそうです。

【決算発表や格下げ報道に注意】
 今週から、欧米企業の4─6月決算の発表が始まります。市場で注目を集めているシティグループなどの金融機関の決算発表は来週以降となりますが、インフレ懸念から景気低迷の長期化が懸念されるなか、米国企業の業績にも注目が集まります。6月の米消費者信頼感指数は16年ぶりの低水準となっており、個人消費の落ち込みから、企業業績が下方修正される可能性があり、株式市場がさらに下落する可能性もあります。また前週末、ムーディーズ・インベスターズ・サービスがスイスの大手金融機関UBSの銀行財務格付けを引き下げましたが、同様に金融機関の格下げが今後も続く可能性があるため、注意が必要となります。

【7月の騰落率は?】
 では7月のドル・円の騰落率を見てみましょう。なお、期間は30、20、10年間で調べており、%は始値を100%とした割合を示しています。7月は陽線確率がやや高くなっていますね。最近の10年間ではなんと80%陽線です。

 さらにどの期間をとっても始値―安値、高値―始値の平均はほぼ同様となっていることが分かります。このことから判断すると、今月の始値が106.21円だったことから、いままでの平均的な値動きからは、高値は108.50円、安値は103.60円近辺までとなり、レンジ相場となりそうです。



2008年7月7日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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