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外為マーケットコラム

ユーロのセリングクライマックスは近い?

 米政府による政府系住宅金融会社2社の救済策発表を受けた株高・円売りの流れは1日で終了し、その後は米大手証券リーマン・ブラザーズの経営破たんから米景気の後退不安が強まり、株暴落・円暴騰の展開となりました。株式市場の下落を受けたリスク回避の動きが円買いにつながり、1ドル=104円台までドル安・円高が進んでいます。

 そしてその動きが、原油など商品価格の下落でパフォーマンスが悪化したへッジファンドのロスカットや解約に伴う換金売りで増幅されたようです。ユーロは対円相場・対ドル相場ともにストップロスの売りを巻き込み、下げ幅を一段と拡大するなど、戻り待ちに戻りなしの展開となりました。

【1ユーロ=1.340ドルが重要な支持線】
 ただ、ユーロは対ドル相場ではセリングクライマックスが近づいている可能性があります。以前、ユーロ・ドルは、4月2日にバーナンキFRB議長が議会証言で、「景気後退は起こりうる」と初めてはっきりと明言したことをきっかけに1.55ドル台から22日には1.60ドル台まで急伸しました。しかし、その後は急速に値を削る展開となったのです。

 そして今回は逆にユーロ圏で景気後退を認める発言が相次ぎました。トリシェ総裁が景気減速に言及した4日の1.44ドル台からすでに1.38ドル台までユーロ安が進行しており、値幅に関してはセリングクライマックスが近いことが予想されます。

 また、ユーロ・ドルは7月29日高値の1.5757ドルと8月28日高値の1.4811ドルを結んだ下降トレンドラインとそのチャンネルラインに沿っての下落を継続しており、11日の安値1.3882ドルは下降チャンネルの下限に近い水準です。また、2005年11月17日安値1.1642ドルから7月15日の高値1.6037ドルまでの半値押し1.3840ドルという重要な支持線があるのも、ユーロ・ドルの反発が近いとの見方を裏付けています。

 ただ中長期的には、いまだ利下げに踏み切っていないユーロ圏では景気減速が続くと思われ、景気循環からの米国経済の優位性がドルを支援すると思われます。また下降トレンドチャンネル内での下落が続いている限り、ユーロ・ドルは戻り売りが有効ではないかと思います。



2008年9月16日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

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