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外為マーケットコラム

世界恐慌となるのか

 先週末は株式、為替市場ともに大混乱となりました。ソニーが2009年3月期の業績予想を下方修正し、日経平均株価は一時7647.07円と、03年4月につけたバブル後の最安値(7607.88円)に接近しました。そして為替市場では株の急落や各国経済指標の悪化、金融機関やヘッジファンドの大幅な損失が伝わったことで、リスク回避の動きが強まり、円買いが加速。ドル・円は一時1ドル=90.93円まで売られる展開となりました。

 一方、金融市場では 各国が行った大量の資金供給や金融安定化策を背景に、ロンドン銀行間貸出金利(LIBOR)やクレジットデフォルトスワップ(CDS)が過去最高水準から低下するなど、金融市場の緊迫感の緩和の兆候がみられています。しかし、今度は各国の企業決算が本格化する中、企業業績の悪化が世界経済の減速懸念を強める格好となっています。

 米国企業では予想を下回る決算が相次ぎ、日本においても、ソニーが想定為替レートを1ドル=105円前後、1ユーロ=160円前後を、1ドル=100円前後、1ユーロ=140円前後に変更しましたが、現在はそれをさらに下回っており、さらなる下方修正も懸念されています。また、アイスランドが国家破産の危険にさらされているなど、金融市場の混乱が新興国へ波及しており、今後の懸念は、世界的な景気の先行きへと移行しています。

【世界恐慌となるのか】
今回の米金融不安が世界的な景気減速につながるなか、今後、世界恐慌に陥るのではないかとの声が聞こえています。そして、1929〜33年のあいだに世界中の資本主義諸国を襲った史上最大規模の世界恐慌の再来を懸念しているのです。暗黒の木曜日(ブラック・サースデイ)といわれる1929年10月24日(木曜日)のニューヨーク株式市場の大暴落です。ではこのときのNYダウのチャートを見てみましょう。

 NYダウは1929年9月3日に381.17ドルと高値をつけた後、10月24日ゼネラルモーターズの株価が下落したことをきっかけに、株価は大暴落する展開となりしました。その後ダウ平均は一日で13%下がるという暴落が続き、29日には午後の取引開始には市場を閉鎖する事態になりました。そして11月13日に198.69ドルの安値をつけた後は4月17日に294.07ドルまで戻したものの、その後はなんと1932年の7月8日に41.22ドルまで下落し、高値からほぼ1割の水準まで下落しています。このことを考えると、NYダウはさらに下げる余地があるといえるでしょう。

【FOMC、日銀金融決定会合に注目】
 今週の注目は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀政策決定会合です。FOMCではすでに0.5%の利下げが織り込まれており、声明でバーナンキFRB議長が今後の金融政策にどのような見解を持っているかに注目が集まります。一方、日銀の利下げは織り込まれていません。万が一、利下げに踏み切るようならサプライズとなるでしょう。また、可能性は低いものの、最近では介入の噂も出てきており、利下げと同様に可能性は低いものの、その動向に注意したいです。



2008年10月27日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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