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外為マーケットコラム

本当のトレンドはクリスマス後?

 今週はクリスマスの週です。外国為替市場では、クリスマス休暇を控えたポジション調整の動きや、薄商いのなかでの値動きに注意が必要となります。またクリスマス前に相次いで発表される米住宅指標や消費関連の指標に注目が集まるでしょう。

 米国の景気回復の鍵となる住宅市場では現在、ローン30年固定金利が統計開始以来で最低を記録しています。その中で、住宅ローン申請指数は急上昇しており、住宅市場の底入れを期待する向きもあります。米住宅価格や販売動向は、引き続き米国経済の行方を左右する材料として市場の関心を集めるでしょう。

 そして米自動車メーカー3社(ビッグスリー)救済問題も引き続き今後の注目材料となるでしょう。先週末には、ブッシュ米大統領がオバマ新政権発足までのつなぎ融資を発表し、ビッグスリーの破たんは避けられました。ただ、救済は織り込み済みとの見方もあり、今後は今回の融資に伴う厳しい条件を達成するための、抜本的な再建計画の策定が注目されます。

【ドル安加速】
 先週は、ドル安が加速する展開となりました。米経済減速の深刻化が鮮明となるなか、ビッグスリー救済に対する不透明感や大規模な景気対策による米財政赤字の拡大懸念、さらに米証券大手ゴールドマン・サックスの1999年の上場来初となる赤字決算。そして追い討ちをかけたのは、米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げです。米連邦準備理事会(FRB)は、政策金利を0〜0.25%に引き下げ、事実上のゼロ金利政策に打って出ました。さらに声明では、量的緩和に踏み切ることを示唆しています。各国との金利差拡大で、ドルは主要通貨に対して全面安となりました。米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した最新のIMM通貨先物の建玉明細(12月16日までの週)では、ドルは7月以来の売り越しに転じています。

【ドル・円は前週の安値を下抜けるか】
 この中で、今後さらなるドル安が進むのかに注目が集まります。ドル・円は前週につけた安値を下抜いてくるかに注目が集まるでしょう。また先週、約1,350ポイントの暴騰劇を演じたユーロ・ドルも前週の高値を超えてくるかが注目されます。ユーロ要人からは利下げけん制が相次いだことでユーロ圏の利下げ観測が後退し、ファンダメンタルズ面に加え、金利面でもユーロが優位な状況となっています。FRBは低金利を維持する姿勢を示しており、先週の水準を超えてくるようなら、一段のドル売りとなる可能性もあります。

【クリスマス後の動きが本当のトレンド?】
 ただ、冒頭で述べたように、今週はクリスマスを控えたポジション調整の動きに注意が必要です。すでにドルは大きく売られており、いったん調整局面があってもおかしくはありません。また、日銀が発表した政策金利の0.10%への引き下げや企業の資金繰りを支援するためのコマーシャルペーパー(CP)の買い入れなどの流動性供給は、ほぼ市場が予想した満額回答に近い内容となっており、株式市場の下値不安はやや後退しています。株式市場が回復基調に戻れば、円売り圧力がかかる可能があるでしょう。投資家の恐怖心理を表すとされるVIX指数も低下基調にあり、50を割り込んできています。

 そして以下のグラフは1998年から10年間のクリスマス前後のドル・円の動きです。これを見ると、クリスマス前後には動きが鈍り、クリスマス以降、数日たった後に大きく動いていることがわかります。今後のトレンドはクリスマス後、年が明けてから表れそうですね。



2008年12月22日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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