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外為マーケットコラム

新春1月のドル円相場は?

 あけましておめでとうございます。早くも2009年の為替相場が開始され、今年はどのような展開をみせるのかが注目されます。2008年は、米国のサブプライム問題を発端とする100年に1度といわれる金融危機の影響で、記録的な大相場となりました。ドル・円は一時、1ドル=87.14円と1985年以来の円高水準をつけ、日経平均はバブル後最安値を大きく下回り1982以来の安値6994.90円まで下落しました。原油価格は今年7月に1バレル=147.27ドルの過去最高値を付けた後に急落し、一時2004年以来の32ドル台まで下落するなど、為替市場、株式市場、商品市場と、すべての市場で暴落となりました。

 市場では2009年の為替市場について、円高・ドル安基調が続くとの見方が優勢となっています。米国の経済減速の深刻化や米自動車大手3社(ビッグ3)の先行きがいまだ不透明であること、さらにゼロ金利政策の導入や、大規模な景気対策による米財政赤字の拡大懸念など、ドル安要因が多いことがその理由です。そして、この中で米経済の先行き不安が一段と強まる展開となれば、1995年につけた最安値である79.75円を下回る可能性も指摘されています。

 一方で、オバマ次期米大統領に対する期待もあります。新政権による大型景気対策で米景気の下げ止まり感が出てくるというシナリオです。オバマ大統領が今後発表する具体的な景気対策の規模や内容、さらに米連邦準備理事会(FRB)の資金供給策の実施が注目されます。

 現在、FRBの積極的な金融緩和効果で、インターバンク市場は徐々に落ち着きを取り戻し始めています。金融危機の最悪期を脱したとの見方もあり、年明け早々は短期的にも、世界的に株式市場が堅調な推移をみせる可能性もあります。

 ただ、雇用の悪化が著しく、個人消費は今後も減速する可能性が高いことや、住宅市場の低迷の長期化、金融機関の財務状況への懸念は根強く、株価上昇も長続きするとは思えない状況です。この中で、しばらくは為替市場も上下に振れやすい展開が予想されるため、トレーディングの際にはストップロスをしっかり置くことが必要となりそうです。

【ドル・円は1月の値動きが重要?】
 ではここで、過去のドル・円相場について見てみましょう。ドル・円は、その年の相場と1月の相場に関連性があるという見方があります。その年の1月の相場が円高方向であればその年は円高傾向となり、円安であれば円安というジンクスです。以下にその関係を示していますが、たしかにその傾向が強いことが分かります。1月が陽線となるか、陰線となるか注目ですね。



2009年1月5日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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