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外為マーケットコラム

国債市場やFOMC、金融支援策に注目

 今週の為替市場の注目ポイントは、各国の国債市場の動向や金融機関への支援策です。特に米国債については、今後の景気対策による大量増発で需給懸念が高まっている中、最大の米債権保有国である中国の米国債購入に関する動向や28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、連邦準備理事会(FRB)による一段の国債買い上げ策が発表されるかどうかに注目が集まります。

【金融不安が再燃】
 先週は、米金融機関の業績悪化に続き、英金融機関の巨額の損失計上見通しが伝わったことで、懸念された金融不安が再燃する格好となりました。英政府は相次いで追加金融安定化策の発表をしましたが、それは逆に英金融機関への不透明感を強める結果になりました。そして市場ではポンド売りが加速、ポンド・円は一時1ポンド=118.85円と変動相場制以降の史上最安値をつける展開となりました。

 これは以前、 米政府が経営不安の強まっていたシティに不良資産の保証・追加資本注入を行う救済策を発表した際、一時的な株高・ドル買いとなった後、すぐに株は急落し、ドル売りが加速する展開となったときの映像そのものでした。今後も各国の金融機関への不安が通貨市場にも影響を与える可能性があります。

【為替政策が下支え】
 ただ、ポンドについては2月の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)会合でポンド安について討議されるとの関係筋の発言があったことでいったん反発に転じ、ドルについては、次期米財務長官であるガイトナー氏が、「強いドルは米国の利益」との見解を明らかにしたことが支援材料となりました。また円については日銀の介入観測が急速な円高に歯止めをかけています。金融市場が混乱するなか、もはや相場の流れを変えるのは各国政府による為替政策への思惑しかありません。今後の各国の通貨対策にも注意が必要だと思います。

【国債市場の動向に注目】
 また、ここにきて目立ちはじめているのが最近の米国債の金利上昇です。最近の株価の下落にかかわらず米10年債の利回りは上昇しています。これは、オバマ新政権による景気刺激策が一段の国債増発見通しを強める格好となり、米国債の需給緩和観測があるためです。今後、米国債の大量発行が続くことは明らかであり、懸念されていた米財政赤字が表面的に問題視される段階に近づきつつあるのかもしれません。

 前週発表された米住宅指標も軒並み悪化し、負のスパイラルは依然継続しています。米財政赤字問題に焦点が当たれば、ドルの信認が揺らぐことになります。また、現在ドルは、米系ヘッジファンドの換金売りなどから資金の自国回帰(レパトリエーション)が起こり、円を除く通貨に対して全面的に強含んでいますが、今後その動きが止まったときには注意が必要となります。

 ただ、国債に対する不安感は、格付けが引き下げられたスペインをはじめとするユーロ圏や金融不安の台頭している英国でも同じ状況です。このことからも通貨市場で、消去法的に選好されるのはやはり円ということになります。そして、今後も金融市場が安定しない限り、対円相場は為替介入観測などで多少のリバウンドがあっても本格的な反転は見込めないでしょう。

【民主党の大統領就任後のドル・円は??】
 米国では、1月20日、首都ワシントンで、第44代オバマ新大統領の就任式が行われました。そして現在、世界中でオバマ大統領による変革への期待が高まっています。ではここで、前回の民主党大統領であるクリントン大統領の就任式前後のドル・円の動きを見てみましょう。これを見ると、クリントン大統領の就任以降、ドル・円は大きく下落していることがわかります。今回はどうなるのか、注目したいですね。



2009年1月26日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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