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外為マーケットコラム

次の主役は??

 今週の為替市場は、米景気対策の行方や、豪州や欧州圏での政策金利発表、さらに雇用統計をはじめとする米国の重要経済指標などが注目されます。そして今後も経済状況の悪化、金利の引き下げが予想される国の通貨が売られやすくなりそうです。

【ユーロが主役に】
 前々週の英国金融危機懸念からのポンド売りに続き、前週はユーロが主要通貨に対して全面安の展開となりました。ドイツの1月失業率が4年ぶりの大幅増加になったことや、5日の欧州中銀(ECB)政策金利発表での追加利下げ観測、さらに著名投資家のジョージ・ソロス氏が、「欧州連合(EU)は、不良資産に関する国際的合意を推進しない限り、ユーロは危機を乗り切ることはできないかもしれない」と指摘したことでユーロ売りに拍車がかかりました。ユーロ・ドルは昨年11月以来の安値である1.27ドル台前半まで下落、ユーロ・円も114円台まで売られています。

 世界的な不況に陥る中、為替市場では売りの標的とされる通貨を常に探している様相です。そしていまはユーロが主役となっていますが、貿易収支が3ヵ月連続の赤字、鉱工業生産指数も3ヵ月連続の低下で、下げ幅が統計上比較可能な昭和28年2月以降で最大となった日本においても、いつ売りの標的となるかはわかりません。豪州でも、先週のNZ準備銀行(RBNZ)の大幅利下げを受けて、3日の豪準備銀行(RBA)政策金利発表で大幅利下げに踏み切るとの観測が強まっています。

【米景気対策法案やバットバンク設立構想の行方に注目】
 今後の注目は、2月2日から上院での審議が開始される米景気対策法案や、金融機関の貸し渋りの原因であり、負のスパイラルの元凶であった不良債権を米政府が買い取るという「バッドバンク」設立構想の行方です。これらが成立に向かえば、相場環境は改善するでしょう。

 しかし、その後は実体経済が好転するかどうかが問題となります。資産買い取りの際の値付けの問題や、金融機関の貸し渋りの改善、そしてそれが経済の回復につながるかもいまだ不透明です。

 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)では、金融危機からの脱出に向けた協調姿勢を確認したものの、協調体制の構築は4月の20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)に先送りされた格好となっています。米国では、統計開始以来で最低を記録する経済指標が相次いで発表されており、景気対策に対する期待による株高・円安と、実体経済悪化を受けた悲観からの株安・円高という綱引きはしばらく続きそうです。

【iPod 指数では?】
 最近の円高ウォン安で、日本人が韓国に行き、ブランドを買いあさるというニュースがありましたね。このように為替レートの変動で、外国で買ったほうが割安となる場合があります。この考え方を元に為替市場を見るものとして、購買力平価(自国通貨と外国通貨の購買力の比率によって為替レートが決定されるという説)というものがあります。そしてその購買力平価の考え方を元にしたものとしては、世界各国でマクドナルドが販売しているビッグマックの価格を比較したビッグマック指数が有名です。ただ最近では、部品調達や生産にかかるコストが世界中ほぼ同じで、同品質の商品を対象にしている点が、ビッグマックより優れているという面で、iPodの価格を比較したiPod指数が注目されているようです。2008年11月時点のiPod指数を元に計算した各通貨のレートは以下のようになります。参考にしてみてください(ユーロはドイツでの価格を元にしています)。

2009年2月2日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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