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外為マーケットコラム

FF金利先物相場の動向に注目

 今週の為替相場は、米GDP確報やISM景況感指数、雇用統計など相次いで発表される米重要経済指標に注目が集まります。そしてこれらを受けての米FF金利先物相場の動向にも注目です。

【円高圧力が強まる】
 米ピッツバーグで開催されていた20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)では、「持続力ある回復を確実にするまで景気刺激策を継続するとともに、世界経済の不均衡是正に向けて政策の協調・相互監視などに各国が取り組む」という共同声明を採択しました。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米国の景気判断を上方修正したものの、「経済活動は今後も当面、弱い状態が続く公算が大きい」とし、FFレートを長期間異例の低水準に維持することを示唆しました。これらのことは為替市場において、円高・ドル安圧力がかかることを意味しています。

 なぜなら、FOMCを受けて米金利は低下しており、金利に左右されやすい為替市場では、これはドル安圧力となるからです。また、G20で「世界経済の不均衡」に向けての合意がなされたことも、経常黒字国通貨である円にとっては上昇圧力がかかる可能性があります。いままでは90円台を割り込む水準では、日本の円売り介入が警戒されていましたが、藤井財務相が日米財務相会談で、「他国のような通貨安政策には反対で、円もそう対応すると申し上げた」と話し、為替介入などの円安政策は取らない姿勢を伝えたことも、円高圧力を一段と強める結果となっています。さらに、堅調に推移してきた株式市場が調整局面に入る可能性があり、このことはリスク回避の円買い(特にクロス円に対して)につながります。このように、今後は円高圧力が強まる可能性があり、注意が必要でしょう。

【FF金利先物の動向に注目】
 FOMCで、米金利(FFレート)を長期間異例の低水準に維持することを示唆したことで、市場の米金融政策に対する見方を反映するFF金利先物相場では金利が低下し、いままで来年4月に行うとみられていた金利の引き上げが先送りされるとの見方が強まりました。ドル・円相場は米金利に影響を受けやすく、今後のFF金利先物相場の動向が、ドル円相場を左右すると思われます。

 今週は米雇用統計をはじめ、多くの米重要経済指標が発表されることから、これらを受けてFF金利先物相場がどう動くかに注目が集まるでしょう。住宅関連では29日の7月S&P/ケース・シラー指数や1日の8月中古住宅販売保留件数、消費関連では29日の9月消費者信頼感指数や30日の第2四半期個人消費、さらにインフレ関連では、1日にFRBの物価判断基準において最も重要視される指標であるPCEコアデフレータが発表されます。

 これらを受けてFF金利先物相場がさらに低下すれば、ドル安・円高圧力が一段と強まるでしょう。一方、前週もFOMCで出口戦略に関する言及をするのではないかとの見方が台頭したことから、FF金利先物の金利は上昇し、それに伴ってドル・円も買い戻される場面があったように、経済指標の好結果や米国でのインフレ率の上昇がみられれば、米金利の先高観につながり、ドルは買い戻されると思われます。

 ドル・円は前回のコラムでレンジの下限とした水準まで下落したことから、いったんは反発する可能性があります。ただ、株式市場が大幅に調整する展開となれば、クロス円の売り圧力が強まり、ドル・円も1月21日につけた87.13円の安値更新を目指した動きになる可能性があるでしょう。





2009年9月28日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
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