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外為マーケットコラム

株価動向、要人発言、各国政策金利発表に注目

 今週の為替相場では、株式市場の調整局面が続くかどうかや、最近相次いでいる各国当局の通貨に関する発言、さらに各国政策金利と今後の金融政策に注目です。

【ドル安がいったん是正される可能性】
 最近の為替市場は、キング英中銀総裁のポンド安容認発言でポンド安、藤井財務相の円高容認発言で円高が進み、さらにユーロ圏要人によるユーロ高けん制やスイス中銀によるスイスフランの上昇抑制表明でユーロやスイスフランが急落する場面があるなど、各国当局による通貨対策への思惑が、為替市場を動かす展開となっています。

 このなかで、3日に開催された7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では、ガイトナー米財務長官が、「強いドルを維持することは米国にとって非常に重要」とし、信認を維持できるよう、あらゆる必要な措置をとると表明しました。そしてその一方で、ユーログループ議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相兼財務相は、「将来のユーロ高は若干の懸念材料」とし、「世界の不均衡是正には、他国が貢献すべきだ」と主張しています。

 このことから、今後、ユーロ主導でドル安がいったん是正される可能性があると思われます。実際、最新の商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の取組(9月29日までの週)では、ドルの売り越しが昨年3月以来の高水準を記録していた前週から減少しています。

 また株価が調整局面にあることも、リスク回避のドル買い圧力を強めています。米国の長期的な低金利の持続や財政赤字懸念から、長期的なドル安基調は不変とみられるものの、株安が続く限りは、積み上がったドル売りポジションの解消でドル買いが優勢となるでしょう。

【円高基調は続く見通し】
 一方、円に対してはドル安・円高基調が続くとみられます。株安を受けたリスク回避の円買いの動きや、本邦輸出企業による円買い圧力もドル・円相場の上値を抑える要因です。9月の日銀短観では、大企業・製造業の本年度の想定為替レートは1ドル=94円台となっており、仮に今後ドル・円が90円台を回復しても、採算レートに近づく場面では、輸出企業による円買いが強まり、ドル・円の上値を抑えるでしょう。

 また、G7では「中国の為替問題については、より柔軟な為替相場への移行に向けた中国の継続的な取り組みを歓迎する」としており、人民元の上昇圧力が強まることは、投機的な面でも同じアジア通貨として円高圧力が強まる一因となります。ユーロ、ポンド、スイスなどがドルに対して年初来高値を更新するなか、ドル・円だけが年初来高値の87.13円を更新しておらず、今後この水準を狙った動きになる可能性もあるでしょう。

【政策金利発表に注目】
 今週は各国の政策金利発表が相次ぎます。今回は各国ともに金利を据え置くとみられていますが、豪州では中国経済の回復を受けた中国向け輸出拡大や商品相場の上昇で、主要国では最も景気回復基調が強く、早期の利上げが期待されています。6日に発表される政策金利や、その後発表される9月の豪雇用統計を受けて、利上げ期待がさらに高まれば、豪ドルは主要通貨に対して買われる可能性があります。一方、利上げ期待が後退すれば、大きく積みあがった豪ドル買いのポジションが巻き戻される可能性があるでしょう。また、ユーロやポンドにおいても今後の金融政策への見方がユーロ相場やポンド相場を動かす可能性があるでしょう。

【株価調整局面はいつまで続くか】
 2日に発表された9月の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が事前予想を上回る減少を記録し、米国景気の回復に対する先行き懸念が強まっています。ただ、9月のISM製造業部門指数はいまだ好不況の分岐点となる50を上回っており、景気刺激策を背景とした製造業の勢いは今後やや衰えるとみられるものの、世界経済は新興国の景気回復に下支えられ、緩やかな回復基調をたどると思われます。株価の調整が終われば、為替市場では再びドル安・円安圧力が強まると思われます。

 ではここで、この株価調整局面の終了を判断するために、米雇用情勢を示す米新規失業保険申請件数に注目してみましょう。新規失業保険申請件数とNYダウの相関性は高く、NYダウが調整局面に入る前に、新規失業保険申請件数は、減少ペースがやや鈍っていたことが分かります。最新の9月26日までの週の新規失業保険申請件数は55.1万件と前週から予想外に増加しました。今後NYダウ調整局面が終了し、一段高となるには、新規失業保険申請者数が、直近の最小となった7月10日の52.4万件を下回ってくることが必要になると思われます。



2009年10月5日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

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