FX・為替比較はALL外為比較

  • FX会社を探す
  • FXの基礎知識
  • Q&A
  • 外国為替マーケット予想

ALL外為比較 > 外為マーケットコラム > 新年に入った為替相場の行方は?

外為マーケットコラム

新年に入った為替相場の行方は?

 新年に入った為替相場での市場の関心は、昨年の大きなトレンドであるドル安基調が継続するかどうかでしょう。そのなかでやはり重要となってくるのは、米金利の動向です。

【年明けのイベントを受けた米金利に注目】
 低水準の米金利を背景に、2009年を通して為替相場でのトレンドとなったドル安ですが、年終盤には米国の利上げ観測で米金利が上昇したことで、ドルが買い戻される展開となりました。年末を控えた投資家のドル売りポジションの買い戻しや、ユーロ圏での信用不安を背景としたユーロ売り/ドル買いも加わり、ドル・円は1ドル=85円割れの水準から93円台へ、ユーロ・ドルは1ユーロ=1.51ドル台から1.42ドル台までドル高が進みました。

 今後の焦点となるのは、このドル高基調が続き、本格的なドル高トレンドへと発展するのか、それとも今年もドル安トレンドに戻るのかどうかです。そしてこれを判断するには、米国の経済指標をはじめとする数々のイベントを受けた米金利の動向に注目する必要があるでしょう。ドルキャリートレードの背景となったのは米国の低金利であり、最近のドルキャリートレードの巻き戻しの要因となったのは米金利の先高観です。よって今後も米金利の先行きに対する見方が、ドル相場を左右する展開となるでしょう。

 3日のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演では、将来の危機対策として利上げを排除することはできないとし、「適切な改革が行われない場合、あるいは、たとえ行われてもリスクの蓄積を防ぐのに不十分な場合、われわれはこうしたリスクに対応する補助策として金融政策の利用にオープンでなければならない」と述べました。

 この発言を受けて、ウォールストリート・ジャーナル紙が「FRBが選択肢としての金利の重要性を高める」と題する記事を配信し、市場では早くも話題となっているようです。これを受けて4日以降の米国市場で米金利がどう動くかに注目が集まるでしょう。

 また、今週は重要な経済指標が相次いで発表されます。12月の米ISM景気指数や雇用統計が市場の注目を集めると思われ、これらを受けて米金利の上昇基調が維持されればドル買いに、金利が再び低下するようならドル売りとなるでしょう。

【ドル・円の上値は重いか】
 ただ、米金利の先高感は強まっているものの、米経済は依然として政府の支援策に下支えられている状況であり、経済指標はまちまちの内容です。米経済が自律反発に向かうにはまだ時間がかかるとみられ、利上げを行うには時期尚早な状態でしょう。

 12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも、政策金利を0〜0.25%に据え置き、「長期にわたり」異例な低水準に維持する方針を継続していることから、年前半は米国の低金利政策は継続すると思われます。このことから、世界的な景気回復に伴い、金利の低いドルを売って、豪ドルなどの高金利通貨や他の資産(株や商品)に投資するドルキャリー取引が再開される可能性が高いでしょう。

 また、ドル・円においては日銀短観での大企業製造業の2009年の想定為替レートが1ドル=92.93円であることから、93円台では本邦輸出企業のドル売りが強まることが考えられます。米金利は上昇基調にあるものの、短期金融市場での日米金利差逆転状況は続いており、いまだドル・円には売り圧力がかかりやすい状況と言えます。

 ドル・円は、株高局面ではドルキャリートレードによるドル安に圧迫され、株安局面でもリスク回避の円買いに上値を抑えられるという、上値の重い展開となることが予想されます。今後再び90円を割り込んでくる可能性があるでしょう。



2010年1月4日

(オーバルネクスト/二見 朱里)

株式会社オーバルネクスト 二見 朱里

担当
農産物、為替
信条
日々国際金融情勢を反映しながら動く為替相場に興味を持ち、現在は、得意な数学的なアプローチを中心に、さまざまな角度から分析を試みています。このコラムでは毎週の為替相場を予想する上で重要なポイントを分かりやすくお伝えできるように努力したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
経歴
東京大学大学院数理科学研究科卒業後、2007年オーバルネクスト入社、情報企画グループに在籍

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
詳しくはこちらをご覧ください

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL外為比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性および正確性を保証いたしません。

また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。

したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。

掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。

お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。

当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。

掲載情報のうち「外為マーケットコラム」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、

個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。