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外為マーケットコラム

目先は円高基調で推移か

 6月第1週は、4日の米雇用統計が予想を下回る結果となり、また、ハンガリーの財政懸念といった問題が顕在化して、ユーロ・ドルや米国株が下落しました。前日までは、ユーロ・ドルは安値圏で推移していたものの、為替・株式市場はやや落ち着きを見せて、NYダウや日経平均は下値を固めて堅調な流れとなり、ドル・円やクロス円は上昇に転じていました。

 欧州中央銀行(ECB)が5月31日に発表した金融安定化報告書の中で、ユーロ圏の債務問題が銀行セクターに波及するとの懸念を指摘したことで、1日のユーロ・ドルは4年ぶりの安値となる1ユーロ=1.2111ドルまで下落しました。その後は安値からは値を戻しましたが、4日にはハンガリーの財政問題の影響で欧州の債務危機が蒸し返されて、ユーロ・ドルは1.20ドルを割り込みました。

【ユーロ・ドルは安値圏で推移か】
 ユーロ・ドルは1日に4年ぶりの安値圏へ下落した後、いったんはやや値を戻したものの、4日には1.20ドルの節目を割り込みました。欧州の債務危機への懸念は根強く、上値の重い状況が続いていた中、ハンガリーがギリシャと同様の債務危機に陥る可能性があるとの懸念が表面化したことで、センチメントが悪化しました。

 4日には米雇用統計が発表されました。大方の事前予想では、失業率は9.9%、非農業部門雇用者数は前月比53.6万人増と前月の29万人増から大幅に増える見通しでした。実際は失業率が9.7%と改善したものの、非農業部門雇用者数は前月比43.1万人増と予想を下回り、臨時雇用がその大半を占めるなど、予想以下の内容となりました。この結果、目先はリスク回避の動きからドル買いの動きとなりそうです。

 しかし、欧州の債務問題に解決の道筋が見え、米国を中心に各国の経済指標の好転や株価上昇につながるようなら、リスク許容度が高まり、1.25〜1.28ドル前後まで上昇する可能性も出てきそうです。ただ、1.30ドル回復は難しいと思われます。

【米雇用統計発表後は円高?】
 チャートは、ドル・円の日足です。緑の十字のマークは米雇用統計の発表日です。このチャートを見る限り、米雇用統計の発表後はおおむねドル安・円高に振れています。通常、米雇用統計は第1金曜日に発表となります。その翌週以降は、過去のドル・円相場の推移を見る限り、しばらくドル売り・円買いの流れとなるようです。米雇用統計の発表前まで円安傾向で推移していた場合は、この傾向が顕著で、目先は円高基調で推移する可能性があります。



2010年6月7日

(オーバルネクスト/佐藤 昌彦)

株式会社オーバルネクスト 情報企画グループ 主任研究員 佐藤 昌彦

担当
為替、日経、商品先物市場
信条
ファンダメンタルズによる解説だけでなく、データの統計的な分析や、サヤ取りなどにより、なるべくリスクを抑えて、投資家の方が優位性を持てるような情報の提供を心がけています。
経歴
1994年にゼネックス(現オーバルネクスト)入社。現在、主任研究員。為替・金融・コモディティのアナリストとしてマーケットの分析・記事の執筆作業に従事。現在は為替や日経の分析記事の執筆が中心。データの統計的な分析を得意としており、日経平均、ドル・円、ユーロ円など為替市場の日中足を用いた分析記事の執筆も担当。

株式会社オーバルネクスト

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