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外為マーケットコラム

ドル・円はもみ合いで推移か

 6月第2週は、ユーロ・ドルは安値圏でのもみ合いから上昇に転じました。4日にハンガリーの債務問題が顕在化して、1ユーロ=1.20ドルを割り込みましたが、その後は欧州の債務不安の後退などから1.22ドル近辺まで上昇しています。一方、ドル・円は1ドル=91〜93円前後で方向感なく推移しています。

【ユーロ・ドルの下げトレンドは継続か】
 ユーロ・ドルは1ユーロ=1.20ドルの大きな節目を下抜いた後は、債務不安の後退や中国の大幅な輸出の伸びが支援材料となって、反発に転じています。ただ、欧州の財務問題などに根本的な解決が見られるまでは、一時的に戻しても売られやすい展開が続きそうです。

 なお、ユーログループのユンケル議長はユーロの急激な下落を懸念しているものの、現在の水準は懸念していないとの見方を示しました。仏中銀のノワイエ総裁、スロバキア中銀のマクチ総裁からも同様の発言が相次いでいます。ユーロ安はユーロ圏の輸出産業にはプラス要因であり、あまり急激な変動でなければ、ユーロ安は容認できるということのようです。

 ユーロ・ドルは戻ると売られやすい流れに変化はないとみられ、再び1.20ドルを割り込み下値を探る展開となりそうです。7日には1.1877ドルまで下落しており、目先は1.18ドルの節目がターゲットとなりそうです。ただ、一気に下げるのではなく、戻しては売られる動きを繰り返しながら、徐々に下落する展開となることが見込まれます。

 ただ、米国株が堅調な動きを続け、欧州の債務問題に一段と明るい兆しが見えるようなこととなれば、ユーロ・ドルは一時的に大きく反発して、1.25ドル前後まで上げる可能性も出てきそうです。

【ドル・円は大きく動きにくそう】
 国内では菅新総理の就任前は円安期待が盛り上がりましたが、就任後は円安の流れは一服しています。欧州の債務問題が意識されている間は、円はドルとともにリスク回避の動きから買われやすいため、一方的に円安が進みにくい状況です。逆に欧州の債務不安が後退してリスク許容度が増しても、ドル売りの動きから、ドル・円は大きく円安に振れにくいようです。

 このところのドル・円は動意に乏しく、チャート上は三角もち合いの様相を呈しています。このため、動意付く可能性はあるものの、あまり極端な値動きは期待しにくい状況です。欧州では新たな問題が顕在化してくる可能性もあり、動くとすれば円高方向に振れる可能性が高いとみられます。動き始めれば、90円を割り込む可能性も出てくるでしょう。

 なお、もしドル・円が円安方向に振れても、最近のレンジ上限である93円前後までが精一杯で、94円まで円安が進むのは難しいでしょう。

【豪ドル・円の季節性】
 以前、ドル・円の6月の季節性を紹介しましたが、今回は個人投資家に人気の豪ドル・円の季節的な傾向を見てみましょう。グラフのピンクと青の線は過去のデータを指数化したものです。1年間の安値をゼロ、高値を100として、それを1990年〜2009年(過去20年分)を平均したのがピンクの線、2000〜2009年(過去10年分)を平均したのが青の線です。これでおおよその過去の季節的な値動きを把握することができます。ちなみに緑の線は今年の値動きで、指数でなく価格そのものです(これだけ右軸)。

 今年に入ってからの値動きを見る限り、1990-2009年の平均グラフに近い動きを見せています。過去の季節性に比べて、今年はやや売られすぎていますが、過去の動きに近い値動きとなるようなら、6月中は上昇して値を戻して、7月はもみ合いとなりそうです。8月には下落しますが、8月下旬から9月にかけては絶好の買い場となるかもしれません。

 あくまでも過去データの平均であり、必ずしも今年も同様の値動きをするとは限りませんが、先行きを予測する判断材料のひとつとなりそうです。



2010年6月14日

(オーバルネクスト/佐藤 昌彦)

株式会社オーバルネクスト 情報企画グループ 主任研究員 佐藤 昌彦

担当
為替、日経、商品先物市場
信条
ファンダメンタルズによる解説だけでなく、データの統計的な分析や、サヤ取りなどにより、なるべくリスクを抑えて、投資家の方が優位性を持てるような情報の提供を心がけています。
経歴
1994年にゼネックス(現オーバルネクスト)入社。現在、主任研究員。為替・金融・コモディティのアナリストとしてマーケットの分析・記事の執筆作業に従事。現在は為替や日経の分析記事の執筆が中心。データの統計的な分析を得意としており、日経平均、ドル・円、ユーロ円など為替市場の日中足を用いた分析記事の執筆も担当。

株式会社オーバルネクスト

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