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外為マーケットコラム

バーナンキFRB議長の議会証言後もドル堅調


 7月第3週のドル・円相場は下値を切り上げ、堅調に推移した。米連邦準備制度理事会(FRB)バーナンキ議長が17、18日に議会証言を行い、17日の下院の議会証言で「米経済は不測のショックに対し、依然ぜい弱。2013年に量的緩和を縮小し、2014年中ごろ停止の可能性。雇用の状況は満足するにはほど遠い」と発言した。量的緩和の縮小は8、9月の米経済指標を見てからの判断となりそうだ。ただし市場の判断は近い将来、量的緩和政策は出口戦略が取られるとの見方から、ドルは対ユーロ、対円でも堅調に推移し、ドル高ムードだ。ドル・円は19日に1ドル=100.80円台まで下落し、バーナンキ議長が今月10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公開後の講演の質疑応答で、現在の7.6%の失業率では雇用の健全性を過大評価し過ぎだと述べ、インフレや雇用から緩和的な政策が必要だと指摘してドル安・円高に傾く前の水準に戻した。米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが最上位のトリプルA格を付与している米国債の格付け見通しを「安定的」に引き上げたこともドルに買い安心感を与えた。13年会計年度の米財政赤字が5年ぶりの低水準となったことが評価され、引き上げにつながった。

 19、20日に開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議では世界経済の成長を優先する姿勢が示された。金融緩和策を縮小、転換する場合は金融市場に不安を与えないよう慎重を期すと約束され、米国の資産買い入れ縮小観測が後退した。

 週明けのドル・円は22日の東京時間の早朝、参議院選挙で自民党が単独で65議席獲得の圧勝を受け、アベノミクスが進むとの見方で一時1ドル=100.50円水準の円安になった。しかしG20の結果を受け、米量的課緩和縮小観測が後退したことがドル売り材料となり、99円台後半へのドル安・円高となる場面があり、強弱感が交錯している。

【強気の米経済指標の発表が続けば101.50円突破も】
 22日からの週は22日に6月の米中古住宅販売統計を皮切りに23日に5月の米住宅価格指数、24日に米住宅ローン申請件数、6月の米新築住宅販売件数と米国の住宅・不動産関連の指標の発表が続く。それ以外にも25日には6月の米耐久財受注、週間米新規失業保険申請件数など米経済統計の発表がある。24日にはHSBCから7月の中国・製造業購買担当者景況指数(PMI)の発表がある。弱気の数字となると、新興国資産、商品市場からリスク資産が流出し、ドル資産に向かい、ドルが一層買われやすい環境になる。 か。

 ドル・円は6月28日以降、一度も25日移動平均線を下回っていない。25日移動平均線が通る1ドル=99.10円(22日、午前10時現在)が支持線、抵抗線は8日の高値101.55円とみる。強気の米経済指標の発表が続けば、101.55円突破の可能性はあろう。予想レンジは1ドル=99円前後から102円と予想する。

【ユーロ・ドルは三角もちあい】
 ユーロ・ドルは11日に6月21日以来の高値となる1ユーロ=1.3206ドルまで上昇した。しかしユーロ経済の弱さから買いは続かず1.3100ドルを挟んで三角もちあいを形成している。欧州自動車工業会が発表した今年1−6月の欧州連合(EU)域内の自動車販売台数は前年比6.6%減の620万4,990台となった。6カ月間の販売台数としては1996年以来の低水準となるなど大型消費財の販売は不振である。フランスの新車販売などに回復の兆しはあるが、南欧各国の失業率の高さから楽観できるような経済環境ではない。

【CMEはファンドが103円台まで下落見込み円売りか】
 米商品先物取引委員会(CFTC)が19日に発表した16日現在の建玉明細によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のシカゴ・円の大口投機家の売り越し幅はさらに拡大し、85,762枚となった。6月25日現在の61,462枚から24,300 枚の急増。17日以降、ドルが堅調に推移していることから、17日以降、一段と円売りが進んでいる可能性が高い。ファンドは103円台まで円が下落することを見込んで円売りに動いているもよう。

 今週の主要な経済統計、イベントは以下の通り。
22日 米6月中古住宅販売件数
23日 米5月住宅価格指数
24日 日本6月貿易収支
   豪第2四半期消費者物価指数
    中国HSBC製造業購買担当景気指数
    米6月新築住宅販売件数
25日 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)政策金利
    独7月ifo景況感指数
    英第2四半期国内総生産(GDP)速報値
    米新規失業保険申請件数
    米6月耐久財受注
26日 日本6月消費者物価指数
    米7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値



2013年7月22日

(オーバルネクスト/森 成俊)

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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