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外為マーケットコラム

ドル・円は下値堅く1ドル=100円がターゲットに


 9月第3週のドル・円相場は1ドル=99円水準中心に推移した。17、18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の早期縮小が予想されていたが、予想に反して18日に見送りが発表されると、ドル安となり、97円台に下落した。しかし97円台での取引は長続きせず、19日には98円台後半に上昇、同日の海外市場では99円台まで上昇した。今回のFOMCで量的緩和の縮小は見送られたが、年内に量的緩和の縮小はあるとの見方が強いため、ドル・円は一時売られたものの、その後はしっかりとなり、再度100円がターゲットになっている。予想レンジは1ドル=97〜101円。

 23日にHSBCから発表された9月の中国の製造業購買担当者(PMI)速報は51.2となり、前回の50.1を上回り、6カ月ぶりの高水準を記録した。ただ、経済的結びつきの強い豪ドルにはあまり目立った影響はなかった。

【10月か12月のFOMCで量的緩和縮小の可能性】
 17、18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では現状の月額450億ドルのペースでの長期国債購入や月400億ドルの住宅ローン担保証券(MBS)の買い取り、総額850億ドル債券購入額が750億程度に縮小されるとの予想だったが、今回は見送られた。サプライズであったため、発表直後はドル・円は97円台に急落したが、その後下げ渋っており、月足は2カ月連続での陽線引けの可能性を残している。年内のFOMCは10月29〜30日、12月17〜18日の2回開催されるが、いずれかのFOMCで量的緩和の縮小が決まるとの見方が多い。

【ユーロ・ドルは7カ月半ぶりの高値】
 ユーロ・ドルは18日に急騰し、1ユーロ=1.35ドル台に上昇し、約7カ月半ぶりの高値をつけた。ドイツの代表的な株価指数であるDAX指数が過去最高値を更新するなど、ユーロ経済の信頼回復も追い風となった。

 22日にドイツの連邦議会選挙では、メルケル首相の保守系与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が勝利した。メルケル首相の3選が固まったものの、与党だけでは過半数に達していないため、他党を含めた連立政権となる見通し。今後の連立協議などが注目される。

 なお、23日には欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が議会証言で、「必要に応じて、長期資金供給オペ(LTRO)を含むあらゆる手段をとる用意がある」と述べたことでユーロは上値を抑えられることとなった。24日に発表される9月の独IFO景況感指数が注目される。事前予想は108.0で前月の107.5から上昇する見通し。上昇すれば5カ月連続となる。予想を上回るようなら、ユーロ・ドルは2月の高値1.3710ドルを目指す動きになるとみる。

【CMEの円の売り越しが減少】
 米商品先物取引委員会(CFTC)が9月20日に発表した9月17日現在の建玉明細によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のシカゴ・円の大口投機家の売り越し幅は88,794枚となり、9月10日現在の95,066枚から減少した。円は売り越しのピークからは買い戻しが進んだとみられるが、まだ8万枚台後半から9万枚前後は売り越し状態とみられ、ファンドの円売り方針は継続しているとみられる。

 今週の主要な経済統計、イベントは以下の通り。
24日 独9月ifo景況感指数
    米7月S&Pケースシラー住宅価格指数
    米7月住宅価格指数
    米9月消費者信頼感指数
25日 米8月耐久財受注
    米8月新築住宅販売件数
26日 ブル・ベア指数(オーバルネクスト)
    米第2四半期国内総生産(GDP)確報値
    米第2四半期個人消費確報値
    米新規失業保険申請件数
27日 日本8月消費者物価指数
    独9月消費者物価指数
    米8月個人所得・個人支出
    米9月ミシガン大学消費者信頼感指数
    CFTC建玉明細報告



2013年9月24日

(オーバルネクスト/森 成俊)

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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