FX・為替比較はALL外為比較

  • FX会社を探す
  • FXの基礎知識
  • Q&A
  • 外国為替マーケット予想

ALL外為比較 > 外為マーケットコラム > 米量的緩和継続でNYダウ史上最高値更新からドル・円は1ドル=100円台に上昇

外為マーケットコラム

米量的緩和継続でNYダウ史上最高値更新からドル・円は1ドル=100円台に上昇


 11月11日の週のドル・円相場は12日に1ドル=99円台後半に上昇し、レンジ相場を上抜き、14日に9月11日以来となる100円台に続伸した。9月11日の高値100.61円が抵抗線になったが、15日に100.43円まで上昇し、約2カ月ぶりの高値をつけた。

 米連邦準備運日理事会(FRB)次期議長候補のイエレン氏が14日の公聴会を前に13日に声明案を公表し、長期の量的緩和継続を示唆し、ニューヨークダウが史上最高値を更新した。14日に発表された日本の7−9月期・実質国内総生産(GDP)速報値は4四半期連続でプラス成長となったが、伸び率は前期比1.9%増と4−6月期(3.8%増)を下回り、日銀の追加金融緩和による景気下支えの思惑が広がっていたこともあり、14日の海外市場から1ドル=100円台までドル高・円安が進んだ。抵抗線は9月11日につけた100.61円。ここを突破すると7月8日の高値101.55円を目指すことになろう。基調は101.55円を目指す流れにあるとみる。注目材料は20日に発表される10月の米小売売上高、同日に公表される先月29-30日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表、20日から21日に開催の日銀金融政策決定会合・金融政策発表。ユーロ絡みでは19日に発表される11月の独ZEW景況感指数、及び22日発表のifo景況感指数。10月の小売売上高とともに感謝祭明けに開始されるクリスマス商戦の動向も気になるところである。

 今週の予想レンジは1ドル=98.50〜102.00円。

【ドル・円は上放れで方向性示し1ドル=103.73円目指す】
 ドル・円はレンジ相場が1カ月以上続いたが、ようやく次ぎの方向性が示された。1ドル=100円の節目をあっさりと突破し、9月11日の高値100.61円に接近した。セオリー通りならば、これまで抵抗線になっていた9月20日の高値99.66円が支持線になるはずだ。したがって方針としては99円台半ばまでの押し目があったら、買い場を探す方針で対処したい。

 25日移動平均線が1ドル=98.50円台に通っているが、乖離率は1.5%以下でまだ買い過剰感はなく、ドル高・円安の進行局面は初期段階にあるとみる。年末までのスパンでみた場合、5月22日の高値103.73円を目指す展開か。15日に発表された11月のNY連銀製造業景気指数は−2.21(事前予想+5.00)、さらに10月の米鉱工業生産指数は前月比−0.1%(事前予想は+0.2%)となり、弱気の数字となった。

 前週の当欄で週後半に日米欧の経済統計を見極めながらの展開だが、さらなる強気の米経済指標の発表が出たうえ、日本、ドイツの経済指標が予想ほど良くなければ、景況感の差から1ドル=100円台に上昇する展開を予想としていた。15日発表の米経済指標は弱気の数字だったが、米量的緩和が維持、ニューヨークダウが史上最高値を更新し、ドル高・円安の流れに変化はなかった。 

【ユーロ・ドルは反発の欧米の景況感格差が上値圧迫要因】
 ユーロ・ドルは反発。今月7日には1ユーロ=1.3294ドルまで下落し、9月13日以来の安値をつけたが、米金融緩和政策の維持で量的緩和縮小の可能性が後退し、13日から反発し、15日には1.3500ドルの節目を試す上昇となった。14日に発表された第3四半期のユーロ域内(GDP速報値)が前期比0.1%増となり、第2四半期の同0.3%増から縮小し、欧米の景況感格差が上値圧迫要因になった。今週はドイツの経済指標を見極めながら、1.35ドルを挟んでもみあいか。

【大口投機家の円の売り越し幅が急増】
 米商品先物取引委員会(CFTC)が15日に発表した今月12日現在の建玉明細によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のシカゴ・円の大口投機家の売り越し幅は73,792枚となった。11月5日現在の73,792枚から急増し、95,107枚となった。6日以降、円安・ドル高の流れとなり、売り越し幅は10万枚を超えている可能性がある。投機家の円の利益確保の買い戻しが進めば99円台半ば〜前半の反発はあるとみる。

 今週の主要な経済統計、イベントは以下の通り。

18日 ユーロ圏9月経常収支、ユーロ圏9月貿易収支
   米9月対米証券投資
19日 日本9月景気動向指数
   独11月ZEW景況感指数
20日 日本10月貿易収支
   独10月生産者物価指数
   英金融政策委員会(MPC)議事録
   米10月消費者物価指数、米10月小売売上高
   米10月中古住宅販売件数
   米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録
21日 中国HSBC製造業購買担当景気指数
   日銀金融政策決定会合(20〜21日)・金融政策発表
   米新規失業保険申請件数
   米10月生産者物価指数
   米11月フィラデルフィア連銀景況指数
22日 独第3四半期国内総生産(GDP)改定値
   独11月ifo景況感指数



2013年11月18日

(オーバルネクスト/森 成俊)

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
詳しくはこちらをご覧ください

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL外為比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性および正確性を保証いたしません。

また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。

したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。

掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。

お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。

当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。

掲載情報のうち「外為マーケットコラム」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、

個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。