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外為マーケットコラム

1ドル=103.73円突破再挑戦か


 12月第1週のドル・円相場は週初から上値を試す展開となり、3日の東京市場の午後に1ドル=103.37円まで上昇し、高値目標としていた5月22日の高値103.73円に接近した。103円ではドルの利食い売りの動きが強く、102円台に反落した。4日に発表された11月の米ADP雇用統計で就業者数が前月比21万5,000人増となり、大方の事前予想の17万人増を大幅に上回り、米量的緩和の早期縮小観測が強まり、ニューヨークダウ、ドルの上昇が一服した。5日は6日に11月の米雇用統計の発表を控え、ドルの利食い売り、円の買い戻しで101.60円まで軟化した。6日に米労働省から発表された11月の米雇用統計は失業率が7.0%(事前予想7.2%)、非農業部門雇用者数は203,000人増(事前予想は185,000人増)となり、強気の数字となった。好調な米労働市場の数字を受け、米量的緩和縮小の可能性が一段と高まった。その後発表された12月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)が82.5と予想(76.0)を上回り、5カ月ぶりの高水準となったことを好感し、株高、ドル高・円安となった。6日は1ドル=102.90円台で上げつかえたが、9日の東京外為市場で1ドル=103円台前半に上昇しており、今週前半にも直近の高値103.37円を試しそうな気配がある。

 12月第2週は、週前半に中国の11月の経済統計の発表が続く。8日に発表された11月の中国の貿易統計は前月比変わらずの311億米ドルの黒字となり、大方の事前予想212億米ドルの黒字を上回った。10日には同月の小売売上高、鉱工業生産高の発表がある。強気の数字になれば、リスク嗜好の動きが強まり、ドル・円は1ドル=103.73円突破再挑戦か。 注目すべき米経済統計は12日発表の11月の小売売上高、13日発表の同月の生産者物価指数が挙げられる。今週のドル・円の予想レンジは1ドル=101.50〜103円台後半。

【週足ドル・円は6週連続で陽線引け】
 ドル・円は1ドル=103.37円まで上昇し、5月22日につけた高値1ドル=103.73円に接近した。しかし103円台では売り圧力が強く、反落となり、修正安局面を迎えた。高値から1.50円以上の反落となったが、5日の急反発で週足は6週連続の陽線引けとなった。25日移動平均線が通る100.60円から2%超乖離しており、11月11日以降、25日移動平均線を上回ったことがない。14日間の相対力指数(RSI)は6日のニューヨーク外為市場の引け時68.50でなお強気。一時75近くまで上昇し、買い過剰感があったが、101円台に反落し、高値修正となったことで買い過剰感が後退した。9日も103円台では売り圧力の強さが感じられ、103円台半ばから後半を目指すには新たなドル買い材料が欲しい。

【米小売売上高に注目】
 上記した以外で12月第1週に発表された米経済指標は、2日に発表された11月のISM製造業景況指数が57.3と事前予想(55.1)を上回り、2011年4月以来の高水準となった 5日に発表された11月30日までの米週間新規失業保険申請件数は29万8,000件で事前予想の32万1,000件を下回った。米国ではサンクスギビングデー(感謝祭)明けからクリスマス商戦が始まっており、出足は期待に反し、単価を抑える消費者が多いとの報道があった。12日発表の11月の米小売売上高の大方の事前予想(自動車を除く)は前月比+0.2%。クリスマス商戦前の小売状況を反映した数字だが、事前予想を上回ると、消費者心理の好転ととられ、株高につながり、ドル高・円安要因になろう。

【ユーロ・ドル堅調もユーロ経済は低成長見通し】
 ユーロ・ドルは堅調。4日までは1ユーロ=1.3500ドル台中心にもみあったが、5日から上昇し、6日に10月31日以来の高値1.37ドル台に上伸した。5日に欧州中央銀行(ECB)理事会が開かれ、政策金利は0.25%に据え置きとなった。ECBのドラギ総裁は会見で「欧州景気の回復はゆっくりとしたペース」、「欧州経済は弱い」「下振れリスクがある」と述べた。10-12月期の実質経済成長率はプラス成長になるのは間違いないと断言したが、低成長にとどまることは否めない。

 ECBが5日に公表した経済見通しによると、14年の経済成長率は9月時点の1.0%成長から1.1%に上方修正した。低成長ながらも最悪期を脱したユーロ経済を評価してユーロ買いが進んだが、米経済と比べると差がある。

【大口投機家の円の売り越し幅の増加続く、さらに円売り姿勢強まる可能性あり】
 米商品先物取引委員会(CFTC)が6日に発表した3日現在の建玉明細によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のシカゴ・円の大口投機家の売り越し幅は13万3,383枚まで増加した。11月26日現在の12万3,202枚から1万枚以上の増加。円の売り過剰感はあるが、1ドル=103円台半ばまでドル高・円安が進むと、さらに投機家の円売り姿勢が強まり、年内に104円台まで下落する可能性があるとみる。

 今週の主要な経済統計、イベントは以下の通り。

9日  独10月貿易収支、独10月経常収支
    独10月鉱工業生産指数
10日  豪10月住宅ローン許可件数
    中国11月鉱工業生産指数、中国11月小売売上高
    英10月鉱工業生産指数、英10月製造業生産指数、英10月貿易収支
11日  日本10月機械受注高
    独11月消費者物価指数
    米11月財政収支
12日  ニュージーランド準備銀行(RBNZ)政策金利
    豪11月雇用統計
    スイス国立銀行(SNB)政策金利
    ユーロ圏10月鉱工業生産指数
    米11月小売売上高
    米新規失業保険申請件数
13日  日本10月鉱工業生産指数
    米11月生産者物価指数



2013年12月9日

(オーバルネクスト/森 成俊)

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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