FX・為替比較はALL外為比較

  • FX会社を探す
  • FXの基礎知識
  • Q&A
  • 外国為替マーケット予想

ALL外為比較 > 外為マーケットコラム > FOMC後に次の方向性を示す可能性あり

外為マーケットコラム

FOMC後に次の方向性を示す可能性あり


 12月第2週のドル・円相場は1ドル=103円台前半で始まった後、軟調な値動きとなり、11日にはニューヨークダウの下落を嫌気し、102.13円まで軟化した。しかし102円の節目が支持線となり、下値は堅く推移した。12日に11月の米小売売上高が予想以上の強い数字となったことで米量的緩和の縮小観測が強まり、103.43円に上昇し、直近の高値をわずかに更新した。その流れを引き継ぎ、13日の東京時間に5月22日の高値103.73円を突破し、103.92円まで上伸し、5年3カ月ぶりの高値をつけた。欧米時間で小反落したが、103円水準が支持線となり、103円台前半で推移した。高値目標である103.73円を突破し、当面のシナリオは実現した。103円台前半に反落し、高値調整局面を迎えたが、104円を突破すると、105円近くまでドル高・円安が進みそうな気配だ。

 今週は17、18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。18日のFOMC終了後に声明文の発表があり、量的緩和政策に関しての言及がありそうだ。19日の日本時間の午前4時から早朝にかけて為替、商品相場が大きく動き、FOMC後に次の方向性を示す可能性がある。

 今週の予想レンジは1ドル=101.50〜105.00円。FOMCがあり、ボラティリティ(変動率)が高まるとみられ、広めのレンジ予想にした。コアレンジは102.50〜104.50円で押し目買い有利とみる。

  【11月の米小売売上高は6月以来の高い伸び】
 12日に発表された11月の米小売売上高は総合が前月比+0.7%(事前予想+0.6%)、自動車を除くが同+0.4%(+0.2%)とそれぞれ事前予想を上回り、6月以来の高い伸びとなった。強気の数字となったことを受け、量的緩和縮小が意識され、ドルは対円で上昇した。  同日発表の週間米失業保険新規申請件数は36万8,000件で事前予想の32万件を大幅に上回ったが、小売売上高が好調なことからドル売りにはつながらなかった。  今週の米経済統計は16日に12月のNY連銀製造業景気指数、11月の鉱工業生産・設備稼働率の発表がある。19日に12月のフィラデルフィア連銀景況指数、11月の中古住宅販売件数、20日に第3四半期国内総生産(GDP)確報値の発表がある。クリスマス商戦についての動向も消費状況を裏付ける報告として注目されそうだ。 

【1ドル=102円台後半で押し目買い意欲強い】
 ドル・円は1ドル=103.92円まで上昇し、5月22日につけた高値1ドル=103.73円をわずかに突破した。103円台後半での売り圧力は強く、103円台前半に反落したが、週足は 7週連続の陽線引けで修正安にとどまり、なお先高観の強いチャートである。25日移動平均線が16日の午前9時半現在、1ドル=101.70円水準に通っているが、乖離率は約1.5%にとどまり、買い過剰感はない。14日間の相対力指数(RSI)は63.8前後で推移し、強気。5日間移動平均線が102.90円台に通っており、102円台後半〜102円台半ばでは押し目買い意欲が強いとみられる。

【ユーロ・ドルは高値更新後に修正局面入り】
 ユーロ・ドルは直近の高値更新後に反落。週前半は上昇基調を継続し、11日には1ユーロ=1.3811ドルまで上昇し、10月28日以来の高値をつけたが、12日から修正安局面入りとなった。1.3700ドルの節目を手前に下げ渋り、週足は5週連続の陽線引け。修正安のきっかけは12日に発表された10月のユーロ圏鉱工業生産指数が前月比1.1%低下、前年比0.2%上昇にとどまり、大方の事前予想の前月比0.3%低下、前年比1.1%上昇を大幅に下回ったため、ユーロが売られた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は12日にインフレ率は長期にわたって低水準にとどまるとの見解を述べた。13日は欧州中央銀行(ECB)のプラート理事が域内景気回復のもろさを指摘したことなどから続落となり、1.3710ドルまで軟化した。欧州経済は最悪期を脱したものの、米国と景況感には差がある。

【大口投機家の円の売り越し幅の減少も12日以降、売り越し幅は再増加か】
 米商品先物取引委員会(CFTC)が13日に発表した10日現在の建玉明細によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のシカゴ・円の大口投機家の売り越し幅は3日現在の13万3,383枚から12万9,711枚まで減少した。ただし12日からのドル高・円安で再度13万枚台まで売り越しとなっている公算が高い。

 今週の主要な経済統計、イベントは以下の通り。

16日  ユーロ圏10月貿易収支
    米12月NY連銀製造業景気指数
    米10月対米証券投資
    米11月鉱工業生産・設備稼働率
17日 英11月生産者物価指数、英11月消費者物価指数、英11月小売物価指数
    独12月ZEW景況感指数
    ユーロ圏11月消費者物価指数改定値
    米11月消費者物価指数
    米第3四半期経常収支
18日 日本11月貿易収支
    独12月ifo景況感指数
    英金融政策委員会(MPC)議事録、英11月雇用統計
    米11月住宅着工件数・建設許可件数
    米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表
19日 NZ第3四半期国内総生産(GDP)
    日本10月景気動向指数
    ユーロ圏10月経常収支
    英11月小売売上高指数
    米新規失業保険申請件数
    米12月フィラデルフィア連銀景況指数、米11月中古住宅販売件数
    米11月景気先行指数
20日 日銀金融政策決定会合・金融政策発表
    独11月生産者物価指数
    英第3四半期国内総生産(GDP)確報値
    カナダ11月消費者物価指数
    米第3四半期国内総生産(GDP)確報値
    米第3四半期個人消費確報値



2013年12月16日

(オーバルネクスト/森 成俊)

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
詳しくはこちらをご覧ください

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL外為比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性および正確性を保証いたしません。

また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。

したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。

掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。

お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。

当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。

掲載情報のうち「外為マーケットコラム」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、

個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。