FX・為替比較はALL外為比較

  • FX会社を探す
  • FXの基礎知識
  • Q&A
  • 外国為替マーケット予想

ALL外為比較 > 外為マーケットコラム > FOMC議事録公開後もドル・円は方向性出ず

外為マーケットコラム

FOMC議事録公開後もドル・円は方向性出ず


 2月第3週のドル・円相場は1ドル=101.36円から102.82円でのレンジでの取引となり、2月第2週のレンジからやや値幅を拡大した。17日に日本の2013年第4四半期実質国内総生産(GDP)成長率速報が前期比+0.3%、前期比年率+1.0%となり、大方の事前予想の前期比+0.7%、前期比年率+2.8%を大幅に下回ったことで円が買われ、1ドル=101.36円まで円高、ドル安が進んだ。しかし101円台半ばではドル買い意欲は強く、101.90円台に戻して引けた。18日以降は102円を挟んでの動きとなった。25日移動平均線が抵抗線になり、上昇基調は描けず、レンジ相場を継続した。日本時間の20日の午前4時に先月28、29日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公開され、量的緩和縮小継続が示唆され、「失業率低下に伴い、金利ガイダンスを変更する」ことなどが示されたものの、市場は特に反応せず、102円を挟んだレンジから放れることができず。20日は中国の景気指標の悪化からリスク回避の動きから101.60円台への円高、ドル安の場面があったが、その日の欧米市場で102円台に戻した。21日は102円台半ばでの動きとなり、週足は陽線引けだが、まだ次の方向性が出ていない。

 2月第4週の注目される米経済指標は、26日に発表の1月の新築住宅販売件数、27日に発表の同月の耐久財受注高、28日に発表の昨年第4四半期の国内総生産(GDP)改定値、並びに2月のシカゴ購買部協会の景気指数が挙げられる。欧州絡みでは27日に発表の2月のドイツの失業率に注目したい。

 予想レンジは1ドル=101円台前半〜103円台前半での値動きを予想する。

【2月の中国製造業PMIは7カ月ぶりの低水準】
 HSBCが20日に発表した2月の中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)速報が48.3となり、事前予想の49.5を下回り、7カ月ぶりの低水準となった。好況と不況の分岐点である50を2カ月連続で割り込んでいる。FOMCの議事録で新興市場の混乱はリスクになる可能性との文言があった。同日に国際通貨基金(IMF)から「最近の新興国の通貨安といった市場の混乱は、まだ脆弱性は残るが、主要な新興国による信頼強化や政策のテコ入れでは最近では安定の兆しを見せている」との見解が示され、強弱感が交錯している。

【NYダウは一時3分の2戻しを達成】
 ニューヨークダウは19日に1月23日に1万6,225.72ドルまで上昇し、1月21日の高値1万6,520.60ドルから今月5日の安値1万5,340.69ドルまでの下げ幅1,179.91ドルに対し、3分の2戻しにあたる1万6127.29ドルを一時達成した。鋭角的な戻りとなった後、高値修正ムードだが、1万6,000ドル台での値固めを終えた全値戻しへの挑戦が期待される。

 米商品先物取引委員会(CFTC)が21日に発表した18日現在の建玉明細によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のニューヨークダウ先物ミニ市場での大口投機家は11日現在の9,921枚売り越しから18日現在、1,246枚の売り越しとなった。20日には買い越しに転じた可能性がある。ニューヨークダウは19日の高値1万6,225.72ドルが抵抗線だが、この抵抗線を突破すると、ファンドの買いが活発化する可能性がある。ニューヨークダウが直近の高値を突破した場合、ドルにとっては追い風となり、ドル・円は1ドル=103円台に上昇する展開か。

【ユーロ・ドルは上げ一服も高もちあい】
 ユーロ・ドルは、先週半ばまで続伸した後、上げ一服も高もちあい商状。19日に1ユーロ=1.3773ドルまで上げたが、先月2日の高値1ユーロ=1.3775ドルが抵抗線となり、20日から高値修正安となった。しかし下値は堅く、1ユーロ=1.3700ドル割れは買い拾われ、1ユーロ=1.3736ドルで先週の取引を終えた。週足は3週連続の陽線引けとなり、上昇基調を継続している。20日は2月のユーロ圏の総合景気指数速報値が52.7となり、事前予想の53.1を下回った、また同月の製造業景気指数速報値は53.0で事前予想の54.0を下回った。また同月の消費者信頼感指数が-12.7となり、事前予想の-11.0を下回ったことがユーロ売りを招き、修正局面となった。年初来高値でもある先月2日の高値1ユーロ=1.3775ドルを突破すると、昨年12月27日の高値1ユーロ=1.3892ドルを目指すことになる

【1ドル=103円に円安・ドル高が進むと、円売りの仕掛け増加か】
 米商品先物取引委員会(CFTC)が21日に発表した18日現在の建玉明細によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のシカゴ・円の大口投機家の売り越し幅は2月11日現在の7万8,786枚から7万9,784枚まで増加した。1ドル=103円台まで円安、ドル高が進むと、円売りを仕掛ける動きが増加か。

 シカゴ・ユーロ市場では11日現在、6,929枚の売り越しだったが、18日現在、8,599枚の買い越しに転じた。年初来高値更新ができなかったことで19、20日、手じまい売りが先行もまだユーロ買い姿勢をとる投資家が多いとみる。

 今週の主要な経済統計、イベントは以下の通り。

24日 独2月ifo景況感指数
    ユーロ圏1月消費者物価指数改定値
25日 独第4四半期国内総生産(GDP)改定値
    米12月住宅価格指数
    米12月S&P/ケースシラー住宅価格指数
    米2月消費者信頼感指数
26日 英第4四半期国内総生産(GDP)改定値
    米1月新築住宅販売件数
27日 独2月雇用統計
    独2月消費者物価指数
    米1月耐久財受注
    米新規失業保険申請件数
28日 日本1月消費者物価指数、日本1月勤労者世帯家計調査
    日本1月雇用統計、日本1月有効求人倍率
    日本1月鉱工業生産指数、日本1月小売業販売額
    ユーロ圏1月雇用統計、ユーロ圏2月消費者物価指数
    カナダ第4四半期国内総生産(GDP)
    米第4四半期国内総生産(GDP)改定値
    米第4四半期個人消費改定値
    米2月シカゴ購買部協会景気指数
    米2月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値



2014年2月24日

(オーバルネクスト/森 成俊)

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
詳しくはこちらをご覧ください

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL外為比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性および正確性を保証いたしません。

また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。

したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。

掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。

お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。

当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。

掲載情報のうち「外為マーケットコラム」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、

個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。