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外為マーケットコラム

リスク回避の動きなら1ドル=101円台に再度下落も


 3月第3週のドル・円相場は17,18日にウクライナ情勢の緊張から1ドル=101円台前半を試したが、1ドル=101円の節目が支持線となり、底堅く推移した。18、19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、19日にFOMC終了後に政策金利の誘導目標水準ゼロ〜0.25%に据え置き、債券購入額が650億ドルから550億ドルに縮小となり、量的緩和政策は今秋に終了、大半のメンバーが2015年の初回利上げを見込んでいることが示されたことからドル高が進み、ドル・円は1ドル=102.68円まで上昇した。103円の節目が抵抗線となり、1ドル=102.23円で21日の取引を終了した。第2週のレンジから出ることはなかったが、週足は2週間ぶりに陽線引けとなった。

 3月第4週は第1四半期末で動きにくい展開だが、24日にオランダで開催される主要7カ国(G7)緊急首脳会議で発表されるロシアへの制裁内容が注目される。  24日のアジア時間にHSBCが発表した3月の製造業購買担当景気指数(PMI)速報値が48.1となり、大方の事前予想の48.7、2月の48.5を下回った。中国の景気悪化を材料にリスク回避の動きが強まれば、1ドル=101円台前半から100円台後半までドル安、円高が進む可能性はあろう。

 ドル・円の予想レンジは1ドル=100円台後半〜103円とする。

【弱気の中国PMIが欧米株式市場でどの程度の売り材料かに注目】
 ドル・円はレンジ相場にとどまったが、ニューヨークダウは急伸し、21日には1万6456.45ドルまで上昇し、今月7日以来の高値をつけた。高値から離れたが、1万6,300ドル台を維持して先週の取引を終えた。24日にHSBCが発表した3月の中国製造業PMI速報が欧米の株式市場でどの程度の売り材料になるかを見極めたい場面だ。米経済指標は2月新築住宅販売件数、3月の消費者信頼感指数、2月の耐久財受注、第4四半期国内総生産(GDP)確報値、週間新規失業保険申請件数などが注目される。

【ユーロ・ドルは反落、米利上げ示唆で高値修正局面入り】
 ユーロ・ドルは反落。13日に2011年10月31日以来となる1ユーロ=1.3967ドルへ上昇し、14日から17日まで1ユーロ=1.3900ドルを挟んで堅調に推移した。18日は3月のドイツの景況感指数(ZEW)が事前予想の52.0を大幅に下回る46.6となったこともあり、一時1ユーロ=1.3878ドルまで下落した。19日のFOMC終了後に来年の米利上げの可能性が示唆されたことで、ドル買い戻しの動きが優勢となり、1ユーロ=1.3808ドルまで急落し、高値修正局面入りした。20日に1ユーロ=1.3747ドルまで下落した後、下値を切り上げたが、週足は7週間ぶりの陰線引けとなった。1ユーロ=1.3800ドルに25日移動平均線が通っており、終値ベースで1ユーロ=1.3800ドルを回復できるかが目先の焦点である。

【投機家はいったん円を買い戻すも再度売り姿勢を強める】
 米商品先物取引委員会(CFTC)が3月21日に発表した18日現在の建玉明細によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のシカゴ・円の大口投機家の売り越し幅は3月11日現在の9万9,356枚から6万1,099枚に急減となった。17、18日に1ドル=101円台に円高、ドル安となったことで買い戻しが進んだ。19日以降は再度、円売り姿勢が強まったとみられ、7万枚前後まで売り越しは拡大か。1ドル=101.20円割れとなると、円の買い戻しが加速しそうだ。

 シカゴ・ユーロ市場では大口投機家の買い越し幅は3月11日現在の3万6,385枚から18日現在、5万2,991枚まで拡大した。2月18日に8,599枚の買い越しだったが、1カ月間で4万5,000枚近く買い越し幅が急増した。2月の上旬から今月半ばにかけてのユーロ高はファンドなど投資家の買いが主導したユーロ高場面だ。

 今週の主要な経済統計、イベントは以下の通り。

25日 独3月ifo景況感指数
    英2月消費者物価指数、英2月小売物価指数、英2月生産者物価指数
    米1月住宅価格指数、米2月S&Pケースシラー住宅価格指数
    米2月新築住宅販売件数、米3月消費者信頼感指数
26日 米2月耐久財受注
27日 NZ2月貿易収支
    英2月小売売上高指数
    米第4四半期国内総生産(GDP)確報値、米第4四半期個人消費確報値
    米新規失業保険申請件数
28日 日本2月勤労者世帯家計調査、日本2月消費者物価指数
    日本2月雇用統計、日本2月有効求人倍率
    日本2月小売業販売額
    英第4四半期国内総生産(GDP)確報値
    独3月消費者物価指数
    米2月個人所得・個人支出
    米3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値



2014年3月24日

(オーバルネクスト/森 成俊)

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

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