FX・為替比較はALL外為比較

  • FX会社を探す
  • FXの基礎知識
  • Q&A
  • 外国為替マーケット予想

ALL外為比較 > 外為マーケットコラム > FOMCと米労働市場に関する経済指標の発表多く、レンジから放れる可能性あり

外為マーケットコラム

FOMCと米労働市場に関する経済指標の発表多く、レンジから放れる可能性あり


 4月21日の週のドル・円相場は1ドル=101.93〜102.73円の狭いレンジでの取引となり、方向性を欠いた。ウクライナ情勢の緊張は続いているが、好調な米企業業績と米景気の回復を示す米経済統計が多く、ニューヨークダウが22日に1万6,565.71ドルまで上昇し、今月4日以来の高値をつけたことに支援された。しかし24日に25日移動平均線が通る1ドル=102.50円を割り込み、日足は4日連続の陰線引けで25日の取引を終え、チャートからドル売りが出やすい。

 28日からの週は29日から米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、30日に声明文の発表がある。30日に4月のADP米雇用統計の発表を皮切りに5月1日が週間新規失業保険申請者件数、2日には米労働省から3月の米雇用統計の発表と米労働市場に関する統計の発表が続く。米労働省発表の4月の米雇用統計の事前予想は非農業部門の就業者数は前月比21万人増で3月の同19万2,000人増から拡大予想。

 1ドル=101円台に下落すると、国内の輸入業者からのドル買いが喚起される期待はあるが、日本がゴールデンウィークに入るため、薄商いのなか、1ドル=101円台後半〜半ばに下落する場面がありそうだ。30日に第1四半期の米国内総生産(GDP)の発表もあり、1ドル=101円台半ば〜103円のレンジをどちらかに放れる可能性はある。円サイドからは30日に開催される日銀金融政策会合後の黒田総裁の記者会見が注目される。追加金融緩和期待が膨らむような発言があれば、円が売られ、1ドル=102円台後半への円安、ドル高に振れるシナリオは描ける。

 今週のドル・円の予想レンジは1ドル=101.40円〜103円台半ば。

【NYダウ調整色濃くすると、ドル・円は下放れの可能性が台頭】
 24日に米商務省から発表された3月の米耐久財受注は前月比2.6%増加と予想(2.0%増)を上回り、昨年11月以来の高水準となった。輸送用機器除く耐久財受注は前月比2.0%増と予想(0.6%増)を大きく上回り、昨年1月以来の大幅な伸びとなった。ドルにとって強材料だったが、米週間新規失業保険申請件数が32万9,000件と事前予想(31万5,000件)を上回ったため、1ドル=102円台半ばで頭打ちとなった。25日に発表された4月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値は84.1と速報値(82.6)から上方修正され、事前予想(83.0)を上回り、9カ月ぶりの高水準となったが市場は特に反応しなかった。

 米第1四半期の企業決算は好調な数字が多かったが、25日に発表された大手自動車メーカーのフォード・モーター、オンライン小売りのアマゾン・ドット・コムなどの企業決算が市場予想より悪かったことでニューヨークダウが急落した。ドル・円もリスク回避から今月17日以来となる1ドル=101円台を試した。終値で1ドル=102円台を維持したが、ドル安・円高に振れやすいチャートだ。FOMC、米労働市場に関する米経済指標を市場がどのように判断するかがカギだ。ニューヨークダウが調整色を濃くすると、ドル売りが進み、1ドル=101円台半ばに軟化し、下放れの可能性が台頭しよう。

【ユーロ・ドルはジリ高も市場の関心は米景気に傾き米経済指標に左右される】
 ユーロ・ドルはジリ高。22日に1ユーロ=1.3782ドルまで下落し、4月9日以来の安値をつけた。24日にも1ユーロ=1.38ドル割れとなったが、1.38ドル割れは買い拾われ、1ユーロ=1.3833ドルで25日の取引を終え、日足は4営業日連続の陽線引け。1ユーロ=1.3768ドルを上回って30日の取引を終えれば、月足は3カ月連続の陽線引けとなり、中期上昇トレンドを維持する。24日にドイツのIfo経済研究所発表が発表した4月の独企業景況感指数が111.2と事前予想110.4を上回り、3月の110.7から上昇し、ユーロ買いの動きがあった。市場の関心は米経済指標と米景気に傾いており、米経済指標に左右される展開か。

【1ドル=103円台のドル高・円安なら投機家は円を売り増しか】
 米商品先物取引委員会(CFTC)が4月25日に発表した4月22日現在の建玉明細によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のシカゴ・円の大口投機家の売り越し幅は今月15日現在の6万8,716枚から6万7,243枚に微減にとどまった。1ドル=102円台中心のこう着状態で仕掛け難だ。投機家は放れた方向につくとみられ、1ドル=103円台では売り増し、1ドル=101円台半ばに下落すると円買い戻しに加え、一部投機家が円の途転買いに回る可能性がある。

 シカゴ・ユーロ市場では大口投機家の買い越し幅は4月15日現在の2万7,688枚から22日現在、2万5,774枚まで減少した。23日以降、ジリ高基調で再度買い優勢となり、2万7,000枚近くまで買い越し幅を増やしている可能性がある。

 今週の主要な経済統計、イベントは以下の通り。

29日 <昭和の日>
    NZ3月貿易収支
    英第1四半期国内総生産(GDP)速報値
    独4月消費者物価指数
    米2月S&Pケースシラー住宅価格指数
    米4月消費者信頼感指数
30日 日本3月鉱工業生産指数
    日銀金融政策決定会合・金融政策発表
    スイス4月KOF先行指数
    独4月雇用統計
    ユーロ圏4月消費者物価指数速報値
    米4月ADP雇用統計
    カナダ3月鉱工業製品価格
    米第1四半期国内総生産(GDP)速報値、米第1四半期個人消費速報値
    米4月シカゴ購買部協会景気指数
    米連邦公開市場委員会(FOMC)
1日  豪4月AiG製造業指数
    中国製造業購買担当景気指数(中国物流購買連合会)
    米新規失業保険申請件数
    米4月ISM製造業景況指数
    米3月建設支出
2日  日本3月雇用統計、日本3月有効求人倍率、日本3月勤労者世帯家計調査
    豪第1四半期生産者物価指数
    豪3月住宅建設許可件数
    ユーロ圏3月雇用統計
    米4月雇用統計
    米3月製造業受注指数



2014年4月28日

(オーバルネクスト/森 成俊)

株式会社オーバルネクスト 森 成俊

担当
為替、先物市場
信条
為替証拠金取引の拡大により、為替取引はより身近になりました。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けています。
経歴
91年ゼネックス(現オーバルネクスト)入社、97−99年までNY現地法人勤務。03年よりオーバルネクスト調査情報グループリーダー。ラジオNikkeiファイナンシャルBox火曜日の為替、商品市況のコメンテーターも務める。

株式会社オーバルネクスト

 オーバルネクストは、国内外の先物取引や為替情報に関する各種のニュースやデータを配信、またこれらの情報に伴うシステム開発を行っております。スピードと正確性に富むニュースやデータの配信に加え、オーバルネクスト独自の情報分析を含む各種コンテンツを一般投資家や各種ブローカーの皆様へ幅広く提供しています。
詳しくはこちらをご覧ください

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL外為比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性および正確性を保証いたしません。

また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。

したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。

掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。

お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。

当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。

掲載情報のうち「外為マーケットコラム」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、

個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。